高円寺にあったバディサウンドワークス。この店長は完全に前後不覚になって自分の行動に歯止めが利かなくなったんだろう。ミュージシャンと楽器の関係をよく知っていたはずなのに。かなり追い詰められてたんだろうけど、やってはいけない事をやってしまった。仮に、止めた場所や、窓のフィルムの有無や、盗難防止システムの有無など、猜疑心のわずかな欠如によって不届き者に車上荒らしに遭い、楽器が盗まれたのなら100歩譲って諦めモードも漂うけど、まさか、楽器屋にメンテで預けて質に入れられるとは1000歩譲っても想定外だもの。Facebookでもハンサム兄弟の判治くんが被害にあったと書いていたし、それを受けてのTV取材も見た。CURIOのカッサイ君はベースはなんとか返却にこぎ着けたけど、かなりの難儀を要したと書いていた。元バンドメイトのシゲはここでギターを1本作ってる。なんならここで大量に作ったシゲのオリジナルピックはうちに結構あるので俺もたまに使ってる。腕は良いらしかったので俺もギターのメンテを出しそうになっていた時もある。ミュージシャンにとって楽器は相棒だ。どんな局面も共にくぐり抜けてきたし、自分の感情を表現する為の唯一無二の代弁者。もし、自分が道を共にしてきたヴィンテージラディックが同じ目に遭ったら、この先の人生もずっと心に穴が開いたままだろう。どんな機材を買い直しても埋まらない。こんな思いをしてるであろう人がたくさん居ると想像しただけで、お前のやった事は万死に値する。