東京でのソロ活動のホームである下北沢「風知空知」で、旧知の音楽仲間と再会をした。20年前に互いにシンパシーを感じ、共演をし。でも、タイミングが合わなかったり、音楽活動の近年のペースや、立ち位置が少しだけ違っていただけで、俺はこの二人と12,3年も面と向かって会う機会を逸していたんです。当時、何度も対バンをしたバンド「ARCH」で活動していた中村大ちゃんと、当時から触れられないような繊細さと際立つソリッドさが同居していた孤高の高橋徹也くん。彼らの音楽が素晴らしいのは当たり前で、今さらそのクオリティを説明する事すらナンセンス。40代半ばの大人のアーバンな音楽。会場に足を運んでくれた皆さんも大人で。こんな夜が流れる東京って、下北沢って、やっぱり凄いんです。

旅程の都合を気にしてくれ、早く来て仮眠を取るぐらいの感じで来てくれて全然オッケーです。そう言ってくれる風知空知の居心地。音楽マニアで、この日のイベントを組んでくれたブッキングの斉藤くん、広島出身の店長の有田MENのインチキ髭の笑顔、キッチンのピーちゃんのゴルゴンゾーラのパスタは俺は必ず食べます。PAのワカちゃんはいつも可愛くて気が利くし、音もいいし、手描きのフライヤーもイカしてる。いつも笑顔で迎えてくれてた愛香が、8月一杯でお店を辞めて地元の新潟に帰るのが最高に寂しい。ゴンダタケシがフラッと顔を出してくれたり、YAMAが終演後にも関わらず顔を出してくれたり、この日の3マンに混ぜて貰いたかったと言う山田稔明とか。

この日のライブの空気感と、音楽のクオリティと、流れる時間の素晴らしさは、この場に居た人にしか解らない、説明のしようが無いもの。いつもそう思っていますが、今日に限ってそれが極まれりです。いや〜、本当にいい時間でしたね☆ この日、風知空知に居た人も、俺らも、なんだかよく解らない「お得感」が。なんだろ。なんか得したな。