冬の、朝の日課は「窓の結露拭き」をする事です。

広大な小金井公園を抜けて来た、冷気が窓にぶつかる。
室内との温度差が大きいほど、結露もひどくなる。

寝起きでボケボケな頭で、結露を拭きながら思う。
前日にヒーターをフル稼働させた翌日は、結露が特にひどい。
室内と外気の温度差を想像しながら、その暖気と冷気の、
まさに間に位置している自分に、己の心を投影してみる。

どちらも自分であり、
どちらも同じ時間を生きている。

これほどまでに状態が違う、空気と言う両者。
たかが薄い窓を隔てているだけなのにね。


この冬で一番の寒波がやってきた翌朝は、
結露も凍結していた。
暖気のエリアは侵食されていた。
たった1枚の窓には、荷が重かったか。

己の心を隔てているのも、たった1枚。
表裏一体とはよく言ったものだ。