8月に引き続き、再び八ヶ岳に行って来ました。
今回の相棒は徹平(Hi-5)です。
前回と違う点は、すでに寒い時期である事と、
テントを背負っている事です(8月は小屋泊でした)
前回よりタフな状態で、前回よりもタフなルートで登り下りする。
これが今回の裏テーマではありました。
来夏の北アルプス縦走に向けてのトレーニングと言いますか。
でもね、単純に阿弥陀岳の岩稜に登ってみたかったのもあります。
こんなノリの登山に付き合わされた徹平(笑)
彼にとって、きつい局面が続いたけど、最後まで根性を見せたと思います。
二人で帰宅できたことが何より嬉しい。
今回の山行を終えて、改めて思うのは、
山は、地球は、寛大だけど厳しくて。
でも、人間の小さな存在を認めてくれているような。
山に対して、地球に対して、
俺らは絶対に真摯で居なければならない。
そうでなければ、チリのような人間などは、
そもそも認める認めないの眼中にすら入れない。
人が、人の体温を感じるように。
俺も、地球の温度を感じました。
寒くて震えが止まらなかったテント泊や、
朝陽が上がって、少しずつ自分の体が温まる時間や、
風で歩みが稼げない瞬間や。
地球の呼吸や、温度の変化に、
自分も呼応していた気がします。
山に入る度に、
人間としての自分と、向きあうことが出来ています。
ありがとう、お山さん。
26日:
美濃戸口ー行者小屋(ここでテント泊)
27日:
行者小屋ー文三郎尾根ー赤岳ー中岳ー阿弥陀岳ー御小屋尾根ー美濃戸口
「八ヶ岳」
ご承知かと思いますが「八ヶ岳」と名付けられた山は存在しません。長野県と山梨県に南北30kmにまたがる、大火山群の山塊の総称です。夏沢峠を境に「南八ヶ岳」「北八ヶ岳」と大きく分けられています。日本百名山なのですが、この場合は「南八ヶ岳」エリアを指さして「八ヶ岳」と呼んでいるみたいです。ちなみに「北八ヶ岳」エリアの蓼科山も日本百名山です。北は、樹林帯や湖沼も多く点在し、比較的なだらかな峰々が。南は、鋭い峰々が連なる急峻な山容です。
山に入る前に、中央道の八ヶ岳PAで朝メシを。
定番の豚汁定食だ。
奇しくもお揃い。色違いだけど。
左が俺で右が徹平の。グレゴリーのバルトロ65です。
登り始めてすぐの小屋の水槽には、牛乳ビンが1本だけ。
もうシーズンオフだもんな。
最初の3時間は、延々と樹林帯が続く。
ここはまだスタート間近の場所。
陽のあたる場所の昼間でもツララが。
行者小屋に到着。小屋の子供たちは純粋で可愛い。
この場所で育っていれば間違いはない。
行者小屋と、厳つい稜線の横岳。
左端の岩峰は大同心と小同心。クライミングの聖地。
テントを張り終える。
徹平は何をしているのだろうか?
テント場から遠くを見てみると、北アルプスが。
右にとんがるは槍ヶ岳。これだけ離れていてもわかる。
赤岳とテント2張り。
夕陽に燃ゆる赤の穂先。