槍ヶ岳(やりがたけ)

標高:3,180m
北アルプス南部の山。日本で5番目に高い山。日本百名山。


この山に関しては、もはや説明が要らないと思っています。
登山に興味がない人でも名前ぐらいは聞いた事があるのでは?

その姿は、登山者の心を魅了し、
誰もが一度は登りたいと思う憧れの山です。

今でこそ、
頂上直下はハシゴや鎖が設置されているけど、
近代登山が始まった当時は、そんなものは無くて、
装備の性能も今と比べれば雲泥の差で。しかも桁違いに重くて。

そんな時代に屈強な男たちは、
槍を目指し、特に厳冬期の槍を目指しました。
槍に上がるにはいくつかのルートがあり、
中でも北鎌尾根ルートは、難関中の難関で、
現在でも正規ルートとしては地図に明記されていないほどです。

俺らも影響を受けている、当時の著名登山家である、
加藤文太郎氏も、冬の北鎌で姿を消しているし、
現在でも、毎年、数名の命が消えているルートです。

加藤文太郎氏を描いた小説「孤高の人」については、
以前にブログで触れたので、こちらをご参考までに!
http://ameblo.jp/klik-kenichiro/entry-10853893849.html


今回は友人たちと。この槍に向かいました。
サクちゃん(ハックルベリーフィン)
タケ兄(ハックルベリーフィン)
アイコちゃん(advantage Lucy)
バタヤン(デザイナー)
タニー(サクラエレクトロ)
そして、俺。

行きは槍の正面から。槍沢ルートで。
帰りは東鎌尾根から。水俣乗越経由で。


北アルプスの美しい姿には、本当に心を奪われます。
これ以上に美して荘厳な世界を俺は知らない。

小さな生命体が無数に重なりあって、あの美しさが生まれ、
何千年と言う時間をかけて、地層が隆起し、
太陽と月と水によって、その表情と環境を一変させる。

俺みたいなヒヨっ子の登山者には、
その真意はまだまだ見えてこないけど。
その環境が厳しければ、厳しいほど、その懐に深く入れるような。
冬の北アルプスを目指す理由が、そこにある気がしています。


今の時期は、俺らのような一般登山者を、
槍ヶ岳が受け入れてくれる最後の季節です。

写真でどれだけ伝わるのか解らないけど、
3日間で撮った断片を見てもらえたら嬉しいです。

この体で、全身で、五感の全てで感じてきました。

そこには、
山の姿形と、音と、匂いと、温かさと冷たさと、
自分と仲間たちと、一期一会の心に響く出会いがありました。