大菩薩嶺(だいぼさつれい)

標高:2,057m
山梨県甲州市と北都留郡丹波山村にまたがる山。日本百名山。

この山のピークは、樹林に囲まれていて展望が無く、
百名山なのに、実に地味なピークではあります。

むしろ、中里介山の未完の大河小説「大菩薩峠」で広く知名度があり、
1954年には記念碑が立てられ、介山祭も開かれています。


一般的な登山ルートは、
表登山道から大菩薩峠を経由して、大菩薩嶺に向かうルートだけど、
昨日は、逆周りをしてみました。唐松尾根を通り、先に大菩薩嶺へと。

唐松尾根は少しガレ場もあり、急登ではあるけど、
帰りにこれを下るのは嫌だなと思い、逆回りを選択。

個人的には急登は大好きなんだよね。

息は上がるし、体も疲れるんだけど、
振り向いた時に見える景色の開け方がたまらない。


この季節の山は、とにかく虫が多い。
多いなんてもんじゃない。目や口、耳や鼻。入りたい放題。
アブやブユにも何ヶ所か刺されるのは当たり前。
先日の安達太良山では、ブユに数カ所も刺されて、完全に象足状態。
ヤブ蚊にミツバチ、クマンバチ。スズメバチはいただけないが...

とにかく!物凄い数量で寄ってくるんだよ、こいつら。
だけどね。こいつらの住みかにお邪魔しているのは人間たち。
逆に、寄って来てくれて可愛いぐらいのノリで構えていると、
なんだか「ありがとう」と言ってしまう自分が居ます。




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ロッヂ長兵衛(上日川峠)まで車で行き、近くの無料駐車場に停車。
中央道の勝沼ICで降り、ここまでのアプローチは結構な峠道だった。

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ロッヂ横の林道を入り、まずは福ちゃん荘まで歩く。

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昭和が突如現れたような軒先と、庭が郷愁をそそる。
田舎の夏休みはこんな感じだった。

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急登前のゆるやかな尾根道。
尾根と木々を抜ける風が最高に気持よかったです。

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サラサドウダンの蜜を吸っている小さいやつ。

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木々に囲まれて涼やかな尾根道はここまで。
ここからはガレ場の急登に変わり、太陽の下を行きます。

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振り返れば、結構上がっています。南アルプスが霞む。

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足元には、ミヤマキンポウゲが。
小さいやつの莫大な集合により、大きな山が成っている。
俺らの住んでいる人間社会にも同じことが言えるはず。

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もうすぐ稜線なのか?あの向こうにワクワクする。
深い緑と抜けていく風、白い雲と青い空。どこかにタイムスリップ。

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稜線に到着。雷岩です。元来、ここは雨乞いの祈祷所だったらしい。
雨雲の通り道で雷の発生しやすい場所らしいです。

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三角点と、ミヤマキンポウゲ

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なにはともあれ、ここから10分ほどだし、
日本百名山「大菩薩嶺」のピークへ行ってみるか。

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到着だ!ここが「大菩薩嶺」の頂上。2,057m
噂通り、樹林に囲まれて展望は無し。虫の量もここがピーク。

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雷岩まで戻り、岩の上で昼メシだ。
本当なら目の前に富士山が見えるはずだけど、ガスっていた。
富士山は今日が山開き。おそらく多くの人が上がっていたのだろう。

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メシ休憩を終え、一路、大菩薩峠へ向かう。
眼下には上日川ダムも見える。

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大菩薩峠までの稜線は美しい。展望もあるし、険しさもないし。

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だがしかし。尾根の左に雨雲が発生。
でも、尾根の右側が吹く風のために、雨雲は尾根を越えられない。
すぐ近くで雷鳴を聞きながら、軽く小雨に打たれて歩いた。
さすがは、雷が発生しやすい場所だ。

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神部岩。ジャスト2,000m

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ヤマツツジが綺麗に咲いている。

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賽ノ河原。歩いてきた稜線を振り返る。
ゆるやかで平和な稜線に、気持ちまでゆるやかになる。

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賽ノ河原にあった小屋。ここはシーズン中は開くのかな?
それとも、通年で閉まりっぱなし?

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親不知ノ頭。ここから、大菩薩峠まで下ります。

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見えた。あそこが大菩薩峠だ。

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大菩薩峠の碑と、介山荘

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ここも、昭和のままだ。不思議な時間軸。

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結葉と木漏れ陽。

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介山荘からは、一気に樹林帯を下ります。
ここまで来れば降りたも同然。勝緑荘。

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富士見山荘。もうすぐ福ちゃん荘です。


休憩時間をゆっくり割いて、4時間半の山行でした。
先日の、雨の安達太良山の山行をクールダウンさせる事が出来ました。