8月9日。
11時2分。

みなさんは黙祷しましたか?
もしくは、心のなかで手を合わせましたか?


今、テレビで平和記念式典を見ていました。
被爆者代表の、81歳の御老人の平和宣言に、
心が震えました。

長崎市長の平和宣言の何倍も。
心が震えました。
ましてや、官総理の平和宣言の、何倍も、何倍も。
心が熱くなりました。

81歳にして、あの眼光と、言葉の、意識の強さは。
本気の、心からの「平和宣言」だからだと思いました。

自分が幼少期に。
亡くなった祖父母から聞かされていた原爆の話。
小さい頃は、その話が怖くて、途中で耳を塞いでいました。

81歳の御老人の言葉を聞きながら。
自分の祖父母から、話をされている錯覚に陥りました。

大変なご苦労をされた御老人が。
80歳を越えて今も、こんな宣言をしなくちゃいけない世界って...
なんなんだよ。何をしてんだ?俺らは。

8月6日の、広島の平和宣言を受けて。
国内や、海外では、様々な政治的議論がなされています。
8月6日のブログでも書きましたが、
そんなもんはどっちでもいいです。

みんな、結局は当事者ではなから、あの程度ですよ。
非人道的な兵器によって、未曽有の被害と影響を及ぼした原爆。
そこよりも、政治的な切り札。
そっちの側面が強いんだろうね、彼らには。
政治家って言うよりも「政治屋」だね、たいがいは。
政治屋たちは、原爆資料館を訪れたことがあるのか?
あそこに入館し、出てきた時に同じことが言えるなら....
もう人間である資格がないよ。

大事を成す者は、小事にとらわれていてはならぬ。
これも重々理解できます。
でも、これが小事なのか??
戦争を早期に終わらせるために。
さらなる被害者を出さないために。
そのために、原爆を落とした。

ふざけた事をよくも堂々と言えるね、アメリカって。
話はそれますが、つい最近もアメリカでは、
「拳銃所持の禁止」を法制化することは出来ない。
って、改めて言っていましたね。
「個人の拳銃所持は憲法上の権利」だとよ。
あれだけ、無差別な銃乱射事件が頻発しているのにね。
被害者側の痛みを見ずに、強権を発令するのが、
彼らの国のやり方なのね。内外に関わらず。
音楽やスポーツではリスペクトしてるけど、それ以外の事は....
やっぱりそれに値しませんね。


もっと、市民レベルの話をすると。
今も、原爆の影響を受けて病気を発症し。
大変な身体的、精神的なご苦労をされている方々が居ます。
子供に、孫に。その影響が出てしまうかもしれない。
そんな不安と責任感にかられる。
普通に結婚して、自然な流れで妊娠して。
普通の夫婦なら当たり前で、気にもとめない事柄。
でも、そこに多少なり躊躇と懸念がある訳です。

俺も、たまたま広島に生まれただけ。
長崎や広島で亡くなった多くの方も、そうだと思います。
戦時下の世界において、誰しも....
同じ境遇に成り得たかもしれないのです。

被爆者の方も、この先10年で一段と減ってきます。
うちの母のような被爆二世の方々も、高齢になられてきて。
となると....
俺のような三世たちが、色んな意味で中核をなすわけです。

もっと、何かできるんじゃないか?
伝えていかなくてはいけない世代は、もう俺らに移行している。
そう思わざるをえないよね。

その事が毎日頭から消えません。