年には温泉ゆぽぽ

年には温泉ゆぽぽ

オープンさせるなど、リゾート施設としても充実させている

Amebaでブログを始めよう!

こちらの続きです。
ownerid77104352配達の仕事が今日は無いですかそう、配達は私が一人で終わらせられる量だからぶにゅーふ出社して来た通雄を待っていたのは、意外なまりなの言葉だった。
初めてだな、こんなに郵便物やお届け物が少ないなんて。
えーと、それじゃ、俺はどうすれば良いんでしょうか待機してましょうか臨時の仕事も有るし、人員が余っていると連絡しておけば、意外に一日仕事にあぶれるという事が無いのが、この江都の面白いところであり、融通の利く部分でもある。
俺の言葉に、先輩はにやりと笑った。
その必要は無いわ、代りに接待を兼ねた案内人をやって貰うから観光案内ですか珍しいな、観光案内は大概先輩が担当して、俺は配達に回るんだが。
そんなところただし、凄い重要人物だからねこことの取引コケると、野良屋倒産するから、宜しくちょちょちょちょちょ、ちょっと待って下さい、そういう重要人物の相手なら、先輩がやや、とか可愛く言っても駄目ですよ。
頼みます先輩、そういうのはちょっと沢谷通雄っはっ、はいだらーんと喋っていた先輩の表情が一瞬で引き締まり、声に、鞭で相手を叩くような鋭さが籠もる。
それに押されて、俺は思わず背筋を伸ばした。
上司命令に従うぶにゅーふっくっフリーム極まる職場だが、彼女が上司で、俺が部下という立場は変わらない。
念のために言って置くが、あの駄猫は俺と同輩だから、奴の指示に強制力はない。
いや、それはどうよ。
余程に理不尽な物でない限り、上司命令とは、それなりの重さを伴う。
昔の俺なら辞表を叩き付け、この理不尽な横暴に抗議をしただろう。
だが、今俺は、この街から出て行けない理由がある。
守る者が出来てしまうと、人は社会の理不尽に膝を屈する事がある今の俺がまさにそれだった。
俺の表情を見て、先輩が満足そうに笑う。
良いわねへい、承りました、それで約束の時間と場所は場所は姉沢サイクル、時間はおおっと、今から行かないと間に合わない感じね、待ち合わせ900だしな、何を暢気な今842ねぶにゅーせせ、先輩いえ、後で色々話をしましょう、姉沢サイクルなら12分で行ける行って参ります先方に宜しくねー、行ってらっしゃーいぶにゃにゃす畜生他に就職口見つけて辞めてやる、こんなブラックネコマタ企業っおー、速い速いぶにょふふふ今さ、後輩君、間違いなく辞表の文面考えてたよねにょっふっふというかさ、時間と場所を確認しておきながら、クライアントの特徴とか聞かない辺りが、まだまだ青いわよねにょーふ一々律儀に返事を返す野良に苦笑しつつ、まりなは踵を返した。
さてと接待頑張って来なさいよね、果報者着いた時は853。
一分短縮した、偉いぞ、俺。
だが、何か肝心なことを忘れてるような。
し、しまったお客様の容姿とか年齢、人数、何も聞いてこなかった。
ヤバイ血の気がサーッと引き、背中に滲んでいた汗が、急激に冷えたように悪寒が走る。
いや、まだ7分有る、取り敢ず、先輩に連絡して、写真とか転送して通雄さんん振り向いたら、彼女が立っていた。
玄米茶フリークで、勉強と仕事の両方を頑張ってる、喫茶店の店員さんで。
水月ちゃんどうしてここに俺の、彼女。
えっと今日はお休みを頂いたんですけど通雄さん、顔色が酷いです、大丈夫なんですかあ、ちょっと仕事でミスしちゃって、これから先輩に連絡をネコフンジャッタネコフンジャッタネコフンフンもう、会社からだタイミングが良いのか悪いのか。
御免と拝む形を彼女に見せてから、俺は電話を取った。
はい、沢谷です、あの先輩おはようフェルプス君グッドモーニングチャーリー嫌なエンジェルね全くですそうだ、それより先輩クライアントの事でしょ、今から言うから、その特徴に合致する人見つけてね、おかっぱ頭の女の子で、年齢は16才、赤いリボンが映える、ストレイシープの可愛いい看板娘ちゃんです目の前に居るし、確かにウチの取引先の重要人物だけどさどういう事だよ。
さて、今日の君の任務は、彼女が欲しい自転車をコーディネートする事だ、仕事が終わった後は好きにすると良い。
では健闘を祈る、なおリア充は自動的に爆発するのですね先輩追伸、18才までは我慢してね、と夕那ちゃんから伝言ね。
後、手を出したら、私と夕那ちゃんの全力の一撃を食らわすからよろしく、じゃ楽しんでチャットレディーらっしゃいな先輩そうそう、最後に今日は代休扱いにするから給料無しよ、そんじゃねブチ、つーつーつー。
なんてこったい。
スマホの通話スイッチを切った俺の背中は、随分と打ちのめされていたらしい。
水月ちゃんが慌てて駆け寄ってくる。
あ、あの、通雄さん大丈夫ですか大丈夫なんだけどさは、ハハと乾いた笑いが、綺麗なブルーに染まった秋空に空しく響く。
俺たちの事、バレてた先輩と夕那さんにふぇふぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ水月ちゃんの声を聞きながら、俺は改めて思った。
この江都で、先輩と夕那さんだけは敵に回すまいと。
もうちょっと続くだよもん