先週のことですが

日生劇場にて

ラブ・ネバー・ダイ

かの有名な
アンドリュー・ロイド＝ウェバーの
オペラ座の怪人

その後日譚として
2010年ロンドン初演

日本初演は2014年
今回は3回目

作曲はもちろん、脚本も
アンドリュー・ロイド=ウェバー

若かりし頃大好きで何度も観た
オペラ座の怪人

その続編ということで楽しみにしていた

大人気作品でチケットなかなか取れず
久しぶりにA席2階での観劇

舞台が遠かったー

そのかわり機構の使い方など
演出はよく見えた

多少見切れがあったけど大丈夫

幕が開くと
ファントムのソロで始まる

歌い終わって捌けるかと思ったら
セットごと持ちあがって
天井近くまで上がる

続いてファンタズマの華やかなシーン
ファントムは上からずっと見守っている

包み込むような迫力のオケ
華やかで大掛かりな舞台セット
煌びやかな衣装

楽曲の美しさは
さすがアンドリュー

◆キャスト
ファントム：石丸幹二
クリスティーヌ：笹本玲奈

ラウル：田代万里生
メグ・ジリー：星風まどか
マダム・ジリー：春野寿美礼

グスタフ：植木壱太

アンドリュー・ロイド=ウェバーの
楽曲はとても難しいので
本当に歌える俳優さんじゃないと
難しいと思うんだけど

みなさま
さすがの歌唱力で歌いこなされてた

特にクリスティーヌのソプラノは
突き抜けた高音で大変だと思う

笹本玲奈さん
情感豊かに歌われていた

それにとっても美人さん
クリスティーヌとしてしっくりくる

石丸幹二さんのファントムも
安定感があって素晴らしかった

メグ・ジリー役は
昨年10月のニュージーズで
ヒロインだった
星風まどかさん

とっても愛くるしい感じが素敵
女性らしい胸元にちょっとドキドキ

真彩希帆さんも胸元セクシーだけど
宝塚の娘役さんって
みんなそうなのかしら

次は1789と大活躍

フレック役の知念紗耶さんって
JUMP知念くんのお姉さまなのね
メイクのせいで似てるかどうかわからず

華やかな作品で楽曲もいいので
推しを堪能するにはいいかも

ストーリーに関して言うと
衝撃的な内容でびっくり

そんなことありなの！？

ネタバレになっちゃうので
下のほうに書きます

見たくない方はここまで

作品ファンの方も
ご覧にならないほうがいいかも

◆上演時間
一幕　65分
休憩　20分
二幕　60分
計　2時間25分

◆ストーリー　HPより
オペラ座からファントムが謎の失踪を遂げて10年。

ファントムは、マダム・ジリー＆メグ・ジリー親子の助けを得てニューヨークに移り、コニーアイランドの遊園地に身を隠していた。

ファンタズマ（見世物小屋）を経営し財をなしていたが、クリスティーヌを想い続けるファントムの気持ちが満たされることはない。クリスティーヌの幸せを願い、一度は彼女への愛を押し殺したファントムだったが、その灯は消えるどころか10年という月日とともに狂おしい程に膨らんでいくのだった。

一方、ラウルと結婚したクリスティーヌは一児の母となり、“伝説のソプラニスト”としてオペラ座で活躍していた。

しかし、一家の幸せに水を差したのは、ラウルがギャンブルでつくった多額の借金だった。
この事実を知ったファントムは、謎の興行主を装い、クリスティーヌがファンタズマに出演すれば多額の報酬を払うと、話をラウルに持ちかける。

借金返済のために、ラウルと息子・グスタフを連れてアメリカへ渡ったクリスティーヌは、この計画の背後にファントムの影を感じ始めて

ここからはネタバレ全開で
ストーリーについての率直な感想を

衝撃が大きすぎて
見終わってから
しばらく呆然としちゃった

こういう内容なら
続編は見たくなかったなー
というのが正直なところ

大好きだったオペラ座の怪人の
イメージが壊されちゃった感じ

オペラ座の怪人は
ガストン・ルルーの小説を元にしてて
原作がちゃんとしてるせいか
制作スタッフがよかったのか

純愛ミステリーというか
ラブファンタジーというか

音楽とマッチして作り出される世界観が
素晴らしかった

それなのに続編は
昔の昼メロのような展開で
生々しく泥臭い

HPのあらすじで
「ラウルがギャンブルで多額の借金」
というのが少し怪しいとは思っていた

ラウル登場したら
まさにクズ夫じゃないですか！

ファントム、ラウルとクリスティーヌの
泥沼三角関係

一度はクリスティーヌを置いて消えた
ファントムなのに未練たらたら

ファントムを愛していたけど
いなくなったから
身籠った子を偽ってラウルと結婚した
クリスティーヌ

愛するクリスティーヌと結婚したのに
ギャンブルに溺れて借金まみれの
ラウル

いやーん
誰にも共感できない

ラウルとクリスティーヌは相思相愛で
結ばれたんじゃないの！？

ファントムに対する
クリスティーヌの愛は
尊敬する師匠に対する愛じゃないの！？
プラトニックじゃなかったって･･･

オペラ座の怪人とストーリー
ちゃんと繋がってる！？

かなり混乱しながら観てた

クリスティーヌがショーで歌うかどうか
賭けをするファントムとラウル
負けたほうが去る約束

その裏で明かされる衝撃の事実
グスタフの父はファントムだった

結局クリスティーヌはショーで歌って
ファントムの勝利って感じになって

見た目良しだけど借金まみれの
ラウルより

外見はアレだけど音楽の才能があって
優しいファントムが選ばれた
みたいな

外見より中身が大事
っていう結末かなぁ

と好意的に解釈していたら
これだけでは終わらず

ファントムに思いを寄せていた
メグ・ジリーが
この三角関係に乱入してきて暴走し

なんやかんやあって
メグの銃から放たれた銃弾に倒れたのは

なんとクリスティーヌ！

一命をとりとめることなく
クリスティーヌはそのまま死亡

どゆこと！？

ラブネバーダイと歌っていながら
死んじゃったじゃん

そんなメグ・ジリーは
アメリカでファントムを支えるために
身を売っていたという事実も発覚

それなのにファントムは
クリスティーヌしか目に入らず

クリスティーヌを撃った犯人とはいえ
メグ・ジリーが不憫すぎる

とにかく
オペラ座の怪人でできあがっていた
キャラクター像や世界観が
跡形もなく崩壊して

私的にはオーマイガーでしたわ

この展開を気しないで
演者さんのパフォーマンスと演出だけ
純粋に楽しめる日はくるのか

全く別の作品だと思わないと難しいかも

続編って言わないで
もし何か言うなら

パロディって言ってほしかった

それなら受け入れられたかも

観劇をこんなに後悔したのは初めて
こんな感想書くのも初めて

書くのを迷ったけど
再演あったとき忘れて観て
また後悔するのがいやだったので
備忘録として残しておきます

ブロードウェイでは計画はあったものの
無期限延期されて結局上演されてない

そんな作品がなぜ日本では熱狂的に
受け入れられてるのか不思議

観劇から時間がたつにつれ
若干怒りがおさまってきたので
次の再演ではこういうものだと諦めて
パフォーマンスだけ楽しめればいいな