ルナの最後の手術のため、しばらく病院生活を過ごしてるので、ブログも久々に…
1日に手術の予定が入ったので、6月29日から入院。普通病棟での入院だったので、相部屋でルナの隣に簡易ベッドをつけてもらい2日間付き添い。相部屋のママと子供、すごくいい人で安心。
が…
手術前に採血とコントラスト検査。
私に似たのか、なかなか血管に注射しても血が出てこなく。検査に必要な量の血が採れず。
手にチク、足にチク、頭にチク。「今日は、もうこれ以上できないから、また明日試しましょう」と。
それにしても、7月に入ってからかなり暑い日が続いてたんだけど、ドイツにはクーラー完備は当然ではないようで。普通病棟クーラーありません。外は35度だけど。
夜になって、隣のママと「暑いよね、暑いよね。」の会話の繰り返し。「窓開けてみようか」「ドア開けてみようか」いろいろ話し合って試してみた暑くて。そんなこんなで、うちの子もとなりの子も、あんまりよく眠らず。次の日になって、「今日は、主任医師の先生が採血やってみるって言うから来てみて」と。
手にチク、足にチク、頭にチク。
「ほんとありえないな~。なんて、血が少ない子なんだ…」
あっちこっち、血がよく出そうなところを探すのにゴロゴロしたため、ついにはミルクをげぼーっと。
「は~ちょっと、休憩しよう。他の主任医師呼んでくるから」と。
その間に、コントラスト検査に行ってと言われて、違う検査室へ。
レントゲン写真をとるから、ママもこれ着て!と言われ、お~もいX線防御ベストを着せられ、検査の間ルナの足やら手を押さえるように指示され。コントラストテストは、人工肛門からゼリー状の物を注射器で入れて、モニターでそのゼリーがちゃんと大腸を通って肛門まで通ってるかを見る検査で、手足押さえながらそのゼリーが肛門まで動く様子を一緒に見てました。結果は、もちろんちゃんと排便の道ができてたので問題なくOK。
終わってすぐにまた採血。
3人目の主任医師の挑戦。
「は~だめだ。しょうがない、髪の毛を剃ろう。」ということで、ちょうど耳上の一部分の髪を剃って、なんとか採血OK。
それにしても、やっぱりエアコンが効いてない上、死ぬほどぎゃーぎゃー泣いたので、洋服はびっちゃびっちゃ。

さて、手術も明日。やっと人工肛門も終わる~っと。
手術12時間からは母乳は飲めないからねと言われ。最後の母乳をあげたものの朝明け4時になってお腹がすいたようで、泣き始め。「でも、もう手術4時間前だから、何も飲めないよ」と。ということで、とりあえず、寝かせてしまおうと思い、1時間かけて寝かせた物の、私は暑くて眠れず、そのまま手術の時間まで起きて。8時になっていざ手術。人工肛門として外に出てた腸数十センチを切り取り、腸をつなぎ合わせて中にしまう手術。
どのくらいかかるか分からないと言われたけれど、とりあえず、手術室の外でうとうとしながら待って、4時間半後の12時半に手術終了。まだ、麻酔で眠ってたので、ひとまず家に帰って仮眠と休憩。

2日後、やっと手術の痛みも治まったようで、飲み始め。
が、なぜか、哺乳瓶をいっさい口に入れなくなってしまって、看護婦さんが困り果てて。
どうやっても、飲まない。でも、なぜかおっぱいからは飲む。飲まないと、太らず退院もできず。というこで、集中治療室に親は泊まれないので、早朝から夜ルナが寝るまで付き添う半入院生活をすることに。看護婦さんたちは、「なんでだろう。ほんと贅沢な子だよね。」って。でも、その反面、私が付き添ってる限り、担当の看護婦さんの仕事は減るから、ルナの担当の日は、看護婦さんたちは喜んでる様子で。それにしても、ドイツの先生は一流かもしれないけど、ドイツの看護婦さん、日本の看護婦さんとは大違い。白衣の天使なんて言えるような人たちでもなく、ほんと「仕事」をこなしてるだけ。日本の病院だと、新生児集中治療室に子供が入ると、その親のメンタルケアをする必要があるらしく、そのガイドラインもあって、子供の治療と親のメンタルケアをしてくれるみたいだけど、ここじゃそんなの少しもありません。集中治療室の看護婦さんの仕事の大変さも分からなくはないけど、所詮仕事なんだな~とあからさまに…。
休憩中に子供が泣き始めても、おしっこでベッドが濡れてても、休憩時間が終わるまでは来てくれないし。つくづくTime is Moneyを感じたり。今の時期、サッカーの試合(ドイツ戦)となると、ナースデスクの前にテレビを持って来て、観戦してるし。看護婦の一人が誕生日となると、誕生日の歌が聞こえてきたり。集中治療室って、手術後、手術前、救急で運ばれて来た子しかいなくて、結構センシティブな場所なのに、おかまいなしなんだな~って。泣き崩れてる親が毎日たくさん居るのに。
と、3ヶ月もここでの生活振り返って、ドイツの病院ってこういうところなんだと悟り。
でも、日本人の私だからこう感じる訳でもなく、いままで相部屋になって来たドイツ人だったり、トルコ人だったりが同じような愚痴を言ってたから、やっぱりあんまり看護婦さんには期待しちゃいけないみたい。

ルナですが、入院し始めてから、毎日ジムナスティックの人と一緒に数十分運動してます。
もう4ヶ月になったので、そろそろ首もしっかりと座って、腹這いになって上半身を起こす練習をしないとねと。寝返り、はいはいの準備をしないといけないようで、腹這いに寝かせる練習をしてます。でも、ルナはこれが大嫌い。腹這いになったとたん、すごい勢いで泣き始め、まるで、地面を両拳でばたばたたたいてるかのように、怒り泣き。でも、なんとか頭を上げ始め。少し経つと顔面からバタン。はいはいの道は厳しいらしい。