フォトンベルトについての俗説と検証
「フォトンベルト」とは何か?初耳だという人もいるかもしれないからだ。
一般的なメディア(書籍、TV、インターネットメディア、そして口伝え)で流布された「フォトンベルト」とは以下のようなものだ。
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概要
太陽系はプレアデス星団のアルシオーネを中心に約26,000年周期で銀河を回っており、その際11,000年毎に2000年かけてフォトンベルトを通過するとされている。地球が次に完全突入するのは2012年12月23日で、その時には強力なフォトン(光子)によって、人類の遺伝子構造が変化し人類が進化するとも言われている。フォトンベルトの初出は1981年のオーストラリアのUFO雑誌で、エドモンド・ハレーが発見したとも、1961年にポール・オットー・ヘッセが発見したとも言われている。1991年に科学ジャーナル誌の『Nexus magazine』が "The Photon Belt Story" として取り上げ衆目を集めた。
主張
その内容については人により説がいくつか存在し、共通点として以下のことが挙げられている。
1:太陽系はプレアデス星団のアルシオーネを中心として約26,000年周期で回っている。地球は公転軌道の関係でフォトンベルトに一時的に入ったり出たりしているが、2012年12月23日には完全に突入し、通過するのに2000年程を要すると見られる。
2:フォトンベルトはアルシオーネを中心に垂直に分布しており、NASAが観測に成功している。
3:フォトンベルトに突入すると強力な電磁波により太陽や地球の活動に大きな影響が出て、電子機器が使用できなくなるとも言われている。20世紀末から異常気象や火山活動・地震が頻発しているのは、地球がフォトンベルトに入り始めたからとも主張している。
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これにくわえて、電磁波の作用によって、人類の進化がもたらされるとも言われるし、上位の次元へ次元成長する、といった独特のタームが用いられたりもする。
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以上である。次回から、この説が生まれた経緯と、内容の検証を行っていこうと思う。