しらかわホール聴き納めはイム・ユンチャンのピアノリサイタル | アダージォな毎日~愛犬と一緒♪

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しらかわホールで聴くのが最後となるイム・ユンチャンのピアノリサイタルに行ってきました(ホールは2/29が最終日で阪田知樹さん)

 


今回は友人が車を出してくれて一緒に行きました。早く着いたので近くのカフェでお茶してから向かいました。

 

名残惜しいな...



2024.2.3(土)15時開演

三井住友海上しらかわホール




【Program】

ショパン:3つの新しいエチュード

ショパン:12のエチュード Op.10

   〜  休憩 〜

ショパン:12のエチュード Op.25

 

♪アンコール

ベッリーニ:ショパン編曲 歌劇「ノルマ」より”清らかな女神よ”

 

 

主催の知人を通して藤田真央さんのリサイタルと一緒に取って頂いたチケットだったので、真正面の良い席でした(感謝!)

 


3つの新練習曲も含めショパンの全曲の練習曲を聴く機会は滅多にありません。それもまだ19歳のピアニストであり、ヴァン・クライバーン国際優勝時のリストの超絶技巧練習曲(全曲)やラフマニノフの3番の協奏曲のインパクトが凄かったので(個人的にはモーツァルトのD-durのソナタに1番感心したのですが)、

今回いったいどんなショパンのエチュードを聴かせてくれるのだろう....と楽しみでなりませんでした。

 

一見亀井聖矢さんに似ているけれど、クールで演奏は全く異なる性格のもの。無駄な動きのない、体も肩も動かずに出る打鍵には驚かされました。

テンポ設定や緩急の付け方、スパイスの聴かせどころなど計算されているのでしょうが、この気持ち、なんて言葉に出したらよいのかわからなくて....とにかくユンチャンの表現と技術に釘付けになった時間でした。聴き逃さなくてよかったと本当に思います。

 

毎日弾くのが日課のショパンの練習曲だからこそ大変さも難しさも重々分かる。だから全曲ミスタッチなく音楽的に高いレヴェルで弾くことがどんなに凄いことなのか....。ピアノを弾く人なら全員分かると思う。

 

一つ謎だったのは新練習曲の順番が2番と3番が逆になってて...なぜかしら?

 

そして、時々「え?どういう手さばき?」という部分があって、意外なところで左手を使っていたり、アレンジで音が多かったり、オクターヴ使ったりしたのも興味深かったです。

 



3度のエチュードのこの部分は左手で単音とる人も多いけれど、ユンチャンは和音でとっていました。自分は右だけで弾く方が弾きやすいのですが・・・・。確かに高速ではでこぼこする箇所です。あのテンポでしなやかに弾ける凄さよ。

 

 

彼はコルトーの影響を受けているのだろうなぁというのも感じました。間の取り方やルバートの仕方、際立たせる声部が絶妙なセンス。強い音は硬質だがガンガン鳴っていて迫力もありつつ、PPの表現にも手を抜かず空気が張り詰める。

後半25の9番「蝶々」からオクターヴ、木枯らし、大洋のエチュードの持って行き方に圧倒された。

あれだけ弾いて疲弊している様子はなく、いたってクール(笑)

でも毎回全方向にお辞儀をしていて律儀な少年だなぁと(^.^)

 

アンコールに選んだショパン編曲のベッリーニがまた素敵でした。なんという選曲のセンスなの!?

 

会場には韓国の聴衆もたくさん来ていて、拍手時の歓声が凄く「ここはどこのホール?」ってなりました(笑)凄いですねぇあんぐり

しらかわホールの最後に聴いた演奏会は、色々な意味で忘れられない演奏会になりました。

 

翌日の自分の練習はなんだか浮ついてしまって集中できなくて...それくらい引きずら連絡てしまった。今はやっと平常心になりました(^^;;



演奏会が終わった後は友人とハンバーグ専門店で夕食を♪ 聴くのも集中力がいり体力も使います(笑)



チーズハンバーグにしたらチーズが多すぎた(≧∀≦)


混雑してたのでその後カフェに移動し、お喋りして帰りました。今年初めて会ったから話したいこと盛りだくさんで爆笑




節分だったこの日、ランディはパパさんとお留守番してくれました。パパさんは朝から市外に豆まきの役目があったのよね。早く帰ってきてよかったね!

やはりひとりぼっちより安心ですニコニコ

ボサボサだけど明日トリミングだよ〜ハサミ




そういえば、

今日昼食時に知ったのですが、リーズ国際ピアノコンクールの出場者が発表されましたね。

牛田智大さん!ジェーデンやリノフ...たくさんの知った顔と実力者が参戦で....緊張します(でも楽しみ!)


https://www.leedspiano.com/upcoming-competition/


イム・ユンチャンはショパンコンクールは予備予選免除だけれど、出ないですよね?


次々と凄い若手ピアニストが出てくるので、本当に過酷な世界だなぁと思います。

なんだか考えただけで血圧上がりそう叫び


現代に活躍する演奏家も尊敬しますけど、ティボーのVn.やコルトーやルビンシュタイン、リパッティなどは何ものにも変え難い温かくて空気感の素晴らしさが、年々自分のなかでは重みを増しています。



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