原田マハ『キネマの神様』の余韻に浸る
アート・芸術に関する知識が豊富な作家、原田マハさんがどんな世界観を描くのか。日曜美術館で拝見してから、ずっと気になっていました。そしてついに、一冊読み終えました。タイトルは「キネマの神様」。読み始めて2日目、たどり着いたエンディングに思わず涙しました。あったかくて 、じーんとくるお話読んだ人は、かならず映画館へ映画を観に行きたくなるはず。それもシネコンではなく、名画座というところに。でも名画座って・・・そんな施設がまだ存在しているの?あまりに馴染みがない言葉だったので、とりあえず文中に登場した「ニューシネマパラダイス」を借りてきました。家で見るのでは、いまいち雰囲気が出ないんだけれど。映画は、私たちを全く別の世界に連れて行ってくれる。まだ見ぬ世界へ、それも一瞬のうちに。実家の近くに映画館通りがある。セピア色が似合いそうな、ちょっと古風でなかなか素敵な商店街。けれど、駅近にシネコンが出来てからめっきり寂れてしまった。そういう私も・・・足が遠のいている。ひさびさに、のぞいてみようかな。急がないと、耐震とかなんとか言って取り壊してしまうかもしれないし!リアルな3D映像だけが、心に明かりをともしてくれるわけじゃない。むしろ、何もかも鮮明に見えてしまうと自分で想像する力が衰えてしまうのかも。部屋の整理をしていたら、失くしたことにも気付いていなかったアンティークの時計を掘り出したような、そんな感覚。しばらく次の本を読まずに、余韻にひたりたい気持ちです。あーよかったな