人とぶつかって、喧嘩になる。

それぞれ、言い分はあるでしょうけど、
私はけんかは両方が悪い、それに賛成よ。

きっかけは、相手の心ない言葉かもしれない。
けれど、そこでどうしてそう思ったのか、
なぜそんなことを言ったのか、
相手の心に視点を合わせれば、
まず、その心を知ろうとすれば、
頭ごなしの喧嘩は起こらないと思うの。

売り言葉に買い言葉、君のせいだ、あなたのせいだ、
そんな風に言葉の表面だけを取り合えば
思いとは裏腹に、喧嘩が始まってしまう。

素直さは、そんなところにも必要だと思うの。

不安な心になったのはなぜなのか、
傷つく言葉を言ったのはなぜなのか、
浮気をしたのはなぜなのか、
そこには、必ず理由がある。

お互いに、何かがあるの。
同じ不安、同じ悔しさ、同じ寂しさ。

それは心の弱さ、そういう人もいるわ。
だけど、人は強い時もあれば、弱い時もある。

人間だもの。
迷ったり、立ち止まったり、失敗したり。

2人がぶつかった時には、
相手と、そして自分にも、原因がある。
そこに至った問題がある。

それをよく覚えておいて、
心を見つめるところから初めて見るの。

そうすれば、きっと、頭ごなしにけなし合うことも、
相手だけを責めることもなくなるでしょう。

どちらかが、ストッパーになれたなら、
素直な心で、きっかけを見つめようと問いかければ、
心ないけんかに発展しないでしょう。

けれど、言いたいことを我慢しなさい、というのは反対よ。
伝えたいことは、伝える方が良い。

あなたのそこが嫌い、そう思うなら、伝えても良いと思う。
欠点を指摘されること、指摘すること、
それは、成長と修繕に繋がるわ。

そこも、素直に受け止められると良いわね。

人と人、思いがぶつかるのは当然のこと。
だけど、毎日の関わりに素直さを持つ。
失敗しても、気がついた後には素直な心でやりなおす。

大事な関係がつぶれることも、
関係を終わらせることも、何度もあるでしょう。

それはそれ。
学びがすんだと思って、次を見つめるしかないわ。

それでいいの。
思いをぶつけて、素直に感じて、原因を知って、
乗り越えるのか、やめてしまうのか。

どちらが正しい、どちらが間違いなんてないのだから。

人生に何度もある出逢いと別れ。

意地を張ってしまったことで後悔だけはしない様に、
いつも素直に。

日本語だと、喧嘩両成敗、というようね。

何度でも立ち上がれるわ。
何度でもスタートできる。

お互いに。