誰の未来にでも、必ず訪れる死。

残されるものにとって、愛する人を失うことほど辛く悲しいことはないわ。

神様の元へ召される、そう言い聞かせても、寂しさにはかなわない。


人の命は、愛するもの同士が魂の交換をして生まれる。

生命はとても神秘的で、奇跡的。そして、尊いわ。

だから決して、与えられた命を無駄にしてほしくないと願うの。

人は皆、何かをするために生まれてくる。

その意味を探しながら、喜びを積み上げながら、様々な試練を乗り越え、

そして、死へと還っていく。


愛するものが生まれた時、それを失う悲しみも同時に生まれているの。

誕生の喜びが大きくて、人はそれに気付かぬまま、ある日、その恐怖を感じるのね。


死と愛はいつも同じ場所にあるのかもしれないわね。

あなたがこの世に誕生したとき、あなたを祝福したすべての人から、

大きく深い愛をもらい、愛と悲しみを与える。


誕生する人も、誕生を迎える人も、その神秘と切なさを感じてほしいわ。

それを知れば、愛されること、愛することの幸福を、

そして、あなた自身にしか歩むことの出来ない人生を与えられたことへの幸福を

感じるでしょう。


あなた方は、誰もが皆、選ばれ、担い、祝福の中に誕生した尊い命なのです。

あなたは、愛されています。

あなたは、愛します。

命が、死と誕生を乗り越え繋がり続く限り。