パチンコ、競馬は相手がパチンコ台やパチンコ店、JRAであるので、対策といっても自分自身の腕を上げるというのが最優先になります。


それと異なるのが麻雀。

自分の腕を上げるのも大切ですが、麻雀には3人の人間が相手になります。この相手とどう対するかが大きなポイントになります。


強い相手を倒すというのは勝負事の醍醐味ではありますが、“勝つ”ということに関してはあまり得策ではありません。ギャンブルとしての麻雀で勝つということに関して言えば、


『ヘボからの取りこぼしをいかになくすか』


がより大切になります。


囲碁や将棋というのは、実力差がそのまま勝敗に結びつきます。例えば、私が羽生名人に将棋の勝負を挑んでも、100回やって100回負かされます。たとえ羽生名人が二日酔いでも、40度の高熱にうなされながら指したとしても結果は変わりません。

羽生名人まで行かなくても、将来プロになれるかどうかもわからない奨励会の研修生にも私は歯が立たないでしょう。それが将棋という競技の特徴です。囲碁も同じようなものです。ですから、将棋や囲碁には駒落ちや置き碁というハンデがつけられますし、実力差が大きい者同士が同じ土俵で戦うこともありません。


しかし・・・麻雀というものは違います。ヘボも初心者も上級者も同じ卓を囲むことは頻繁にありますし、ヘボが上級者に勝つこともたまにあります。100戦100勝とはならないのが麻雀です。


だからカモが懲りもせずに何度もやられにやってくるのですが(笑)


麻雀で勝ち、美味しい思いをするためには、このカモをいかに美味しく料理するかがキーポイントになります。

いわゆる『ヘタ殺し』という奴です。


ハンゲームというネットワークゲームがありますが、そこの麻雀をご存知の方はお分かりかと思います。

少なくとも大富豪や貴族以上の称号になっていない人たちの対局はもう麻雀じゃなくて単なる『絵合わせ』です。得点状況も順位も関係なし。自分が上がれればいいという打ち方です。

そういうメンバーが入れば、トップは楽に逃げ切ることができます。あるいは終盤の暴牌でありえない大逆転が起きたりします。まれにそのあおりを食って、トップに逃げられたり、トップを逆転されたりすることがありますが、そんなときに腹を立てているようではヘタ殺しは難しいです。


いかにそのおこぼれを頂いて、自分に有利に持っていくことができるか?


これについては次回また。