第八話:悪人には悪人の報い

ジミインを騙すため、
ユン・イランは多くの役者を雇いました。

ジェームズは作家のグレイ氏を名乗り、
ジミインに「美粧水」の在処を知るという甥の情報を流します。
ジミインは彼について江原道の「天使村」へ向かいます。
もちろん、これは詐欺師三人組のでっち上げた場所です。

ジェームズはジミインにこんな作り話を聞かせます。
「昔、ヨニョンという絶世の美女がいました。
父の代わりに王宮で王を治療したところ、
王に気に入られてしまいます。
王は懸賞金をかけてヨニョンを捕まえようとしました。
追手のデドゥはヨニョンに一目ぼれし、
彼女をかばって追手を妨害しました。」

しかしデドゥがヨニョンを連れて逃げる途中、
ヨニョンはデドゥをかばい、
王が放った矢を受けて死んでしまいます。

ヨニョンの死に王は激怒し、
デドゥも処刑されました。

二人が死んだ場所には大きな恨みが渦巻き、
後に「大恨村」と呼ばれるようになります。

ヨニョンが亡くなった地点から泉が湧き出し、
その水を飲み、身だしなみを整えた女性は皆、
美しくなったと言われています。
ジミインはこの村の女の子たちの肌が、
確かに皆きれいなことに気づきます。

チェ・ウンソルを探しに行く途中、
ジミインはまた透き通るような肌の美女を見かけ、
泉の存在をますます信じるようになります。

村に着くと、ジミインとアシスタントは、
僧侶までもが輝くような美肌を持っていることに驚きます。

グレイ氏とミョングホは、
チェ・ウンソル(ユン・イラン扮する)が
多額の借金を抱えていることをほのめかします。
チェ・ウンソルはしぶしぶジミインに、
先祖伝来の美粧水を見せます。

彼女はこんな話をでっち上げます。
「祖先は“粉妪”——
朝鮮時代の化粧品商人でした。
ある化粧品会社がこの美粧水の配方を
高額で買い求めようとしましたが、
チェ・ウンソルの父は金を持ち逃げし、
彼女は借金返済のため土地を売らざるを得なくなった。」

ミョングホとジェームズは息の合った掛け合いで、
ジミインに山全体を買うよう提案します。

ジミインは内心考えます。
これは割のいい取引だ、もしチェ・ウンソルを騙して、
特許権まで手に入れられればさらに良い、と。

しかしジミインはユン・イランの予想に反し、
3秒で決断することはなく、
振り返って先ほどの茶館に戻るよう要求します。

監督は仕方なく、役者たちに再度アドリブを指示します。
一同は肝を冷やし、ジミインに詐欺を見破られたかと思いました。

後になってそれはただの取り越し苦労だとわかり、
ジミインは茶館の「美麗水」を全て買い上げ、
会社に持ち帰り成分分析をします。
同じような保养品を模造し、
特許権までも奪おうと計画します。

ユン・イランはジミインのずうずうしさまでは予想していませんでしたが、
彼女はジェームズとミョングホに、
あの美麗水は唯一無二のもので、
ジミインには絶対に模造できないと断言します。

ユン・イランの見込み通り、
ジミインの会社は美麗水の模造に失敗し、
美粧水への欲望はジミインの潜在意識でますます強まります。
さらにミョングホが様々な方法で
ジミインに「美麗水」という言葉を刷り込ませ、
ジミインはついに万白山へ再び赴き、
45億ウォンで土地を購入、
ヨーロッパブランドの「シャルパンティエ」と契約を結びます。

ジミインは勝利したと思い、
喜んで万白山へ車を走らせます。
しかしそこにはもはや人の気配はなく、
井戸を封鎖しようとする作業員が数人いるだけでした。
この泉は既に鉱山区の汚染を受け、
大量の重金属を含んでいたのです。

ジミインはまた万浄寺へ行きますが、
チェ・ウンミがユン・イランではなく、
キム・ジンマンが作家グレイ氏の甥でもないことに気づきます。

騙されたことに気づいたジミインは激怒します。

悪い知らせはこれだけではありませんでした。
シャルパンティエは確かに共同プロジェクトの書類を送ってき

 

 

 

 

 

 

ましたが、
韓国に人を派遣したこともなければ、
契約を結んだ事実もなかったのです。

オンラインには音声証拠と動画が流布し、
ジミインの正体を完全に暴露します。
彼女の商業帝国は崩壊し、
多額の借金を抱え、連鎖的な訴訟を引き起こし、
最終的に会社は破産、資金は枯渇し、
警察の指名手配犯となりました。

その後まもなく、ユン・イランは
ユ・ガンイルの絵画に関する情報を手に入れます。
彼女は、闇市場でその絵を購入した人物が、
自分を拉致した仮面の人物ではないかと疑います。
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