親子や夫婦関係で

これをやると上手くいくよ。

と言ういかにもな内容なのですが、

 

これが意外と大切な気づきなので

忘れないように、

こちらの記事で『心の美容シリーズ』と称して

シェアしようと思います。

 

ご参考程度にお読みください。

 

 

 

 

私は母親との関係(距離感)に

時々悩む時があります。

 

物理的な距離は充分あるにも関わらず、

メッセンジャーやビデオ通話など

日々のコミュニケーションや

年に一度の帰省時に

母の甘えや投影がじわじわと

私の心をかき乱すのです。

 

私には母が取る言動の本音の部分が

よく見えるので、

本当に孫や私の顔が見たいのではなくて

 

海外で私達の様子が見えない不安を

自分の心の中で抱えておくのが嫌だから

早めに心配な要素を

自分の心の中から消し去りたい。

そんな母の無意識の部分が見え隠れします。

 

「最近の写真を送ってくれる?」

「たまには顔を見せてくれない?」と

私達の現在の状況はさせおき、

自分のお願い事はしっかり要求してきます。

 

 

 

さて、

では親子や夫婦の距離感をどう上手く

保ったら良いか?

海外に暮らすようになってから

私がずっと考えてきた事ですが、

その答えの一つとして

 

お互いの関係に

「曖昧さを持つ方がいいんじゃないか?」

思うようになったのです。

 

バッサリ切り捨てたり、

相手をブロックするような

白黒つけるやり方ではなくて

 

あくまでも「曖昧さ」を保つ。

 

例えば私の場合、

母とのコミュニケーションでは

メッセージは未読のままで

気分が乗った時に返信しようとか、

緊急性のない連絡ならば

すぐに返信しないなどです。

 

夫との会話でも同様、

正しいか正しくないか?の答えを

はっきり出さない方が、

お互いが後々傷つかずに済む。

と言う感覚を身をもって経験しています。

(国際カップルの言語や価値観の違いもあるので)

 

もちろん意地悪でそうしているのではなくて

これは

お互いの心の距離を保つための手段です。

 

相手を本当に愛していて大切に思うならば、

ここは大人になって

「相手を信じて自由にさせてあげること」

 

そして子供は親の介護要員ではないですし、

また子は無条件に

親のサンドバッグの代わりをする必要もないのです。

 

私自身も2人の子供の母親になってみて

気がついたのですが、

子供は親の本音や無意識が透けるよう

見えています。

 

夫や子供、友人が急に距離を取るようになった。

それは今そうなったのではなくて

何年も前からの積み重ねでそうなっているのだと

まずは「相手を自分のもとに取り戻す」

のではなくて、

 

その問題を一度自分の中で消化して

成長の糧にする事の方が

よっぽど緊急性があり大切な事です。

 

私は父が2年前に他界しているので

以前のような親子の会話をしたくても

絶対に叶いません。

 

だからこそ(二度と会えないから)

父の愛や私が父を思う愛が

今でも色褪せることなく自由に

お互いの心を行き来しているのだと。

 

本当の意味での”自立した大人”とは

多くを語らずに騒がず、

物事の本質を絶妙な距離を保ちながら

静かに見つめている人。

 

大人になると悲しい別れや決断が

増えてきます。

けれども年齢を重ねるごとに

内面がますます磨かれるのですから

人生とは本当に美しいですね。

 

怖いこと、悲しいこと

耐え難いことから逃げずに向き合うと、

自分の心や行動範囲がどんどん

広くなって寛容な人間になります。

 

私自身も子育てをしながら

中東で日々奮闘中です。

 

 

それではまた次回

 

 

グレイス