私達家族の里帰りは

毎年中東から

フランスと日本の両国にまたがる大移動。

 

それに加え、

燃油の高騰などが理由で

旅費は年々上昇する一方です。

 

ですから旅行の計画は出発のおよそ

半年前から夫と予算会議をして、

年明け早々にチケットを買うと言う流れが

ここ数年のルーティーンになっています。

 

夫には、

「日本はどこから帰るにも遠くて

旅費が一番かかるよね、

家計の為にも里帰りは2年に一度にする?」

 

なんて話をついしてしまうのですが、

夫のリアクションは決まってこうです。

 

「会いたい人に会えるうちに会わないと

一生後悔する、

だから里帰りで節約はやめよう」と。

 

外国人のパートナーを持つと

相手の国に対する思い、

もっと言うと

相手への愛と信頼の深さが

出費の大きさとイコールで

言動に現れやすいもの。

 

特に自分以外の出費に関する部分で、

”その人の器が丸わかり”になるんですよね。

 

こう言った小さな軋轢の積み重ねと

長年に渡る収入のパワーバランスの崩れなどが

国際結婚カップルの離婚率の高さを

物語っているような気がします。

 

 

夫の言う通り、

「里帰りの回数を減らして

節約が出来たとしても、

その年に会えなかった家族が

来年も同じような健康状態で

会える保証はないよ」

 

本当にこれは夫の言うとおりです。

 

フランスのおじいちゃまも

去年からだいぶ

アルツハイマーが進行していて

今は身の回りのケアも

おぼつかない状態だとか。

 

時間は巻き戻す事ができないので、

私の事を忘れてしまっていても

ちゃんとご挨拶には行きますよ。

 

 

と言うわけで、

節約して良い部分(調整可能)と

どうしても出費を譲れない固定費は、

年初めに家計の予算に組み込んで

年間行事の出費額を把握しておく。

 

重要なのは、

”1年を通じてお金の予定を立てることで、

理想の家計に近づける”

これが海外生活を長期間続けるにあたり

とても大切なお金の基礎知識だと

私は思っています。

 

お金に誠実でありながらも、

やはりお金自体に振り回されない

ライフスタイルを

送りたいじゃないですか?

 

金額の大きさに関わらず、

お金に優先順位(損得ではなく)を

つけられる人は、

やはり人にも優しい人が多い。

 

 

そして究極的には

人が必要とする幸福感とは

シンプルに言うと…

 

「会いたい人に

ありのままの自分で会えること」

そしてその行動に対して

「金銭的、物理的な理由をつけて

阻害してこないパートナーを

自分の為に選べる事」

ではないでしょうか。

 

そう考えると幸せとは結局の所

物やお金以上に、

「深い感情を伴った経験」の中にしか

存在し得ないモノなのかもしれませんね。

逆にお金や物だけに幸せを求めるならば

おそらく一生、

不足感と欲望に囚われる人生になるでしょう。

 

 

今週は子供達の終業式へ

夫婦で参観してきます。

今年一年でまた大きく成長した

子供達の後ろ姿を見ていると、

中東での暮らしから得た様々な思いが

ふつふつと湧き出てきて

非常に感慨深い気持ちになります。

 

環境面、物理面、感情面

全ての出来事に日々感謝。

この一言に尽きますね

 

 

グレイス