毎朝のウォーキングの際に

嫌でも目に入ってくる近所のゴミ置き場。

 

回収業者が毎日ゴミ収集に来るので

山盛りで残飯が溢れかえっている

と言う状態ではないのですが、

捨てられているゴミの種類が

普通じゃないんです。

 

例えば、

2週間以上も放置された便器。

 

一ヶ所のゴミ捨て場に限らず

いくつかの場所で

古くなった便器を時々見かけます。

 

それと次に多いのが

寝具やソファー。

 

誰かそこに住んでいるのか?

と思うくらい

綺麗にそのままゴミ捨て場に

放置してあります。

 

こんな状態なので、

日本のように粗大ゴミに有料のシールを

貼り付けて、

ゴミの回収業者に引き取りの

予約連絡をするだなんて、

バーレーンの人からしたら

我々は宇宙人だと思われるレベルですよ。

 

 

そもそも、

現地人や出稼ぎ労働者の多くは

ゴミを分別したり、

ごみ収集の業者に対する

労いの気持ちもほとんどなく

 

ゴミなんてただのゴミなんだから

ゴミの仕事をする人間が

始末をすのが当たり前の事だ。

と、そう思っている人が多いんですよね。

 

飲み終えたペットボトルを

車から平気で投げ捨てたり

買った物のパッケージを

捨てながら歩き食べしたり。

 

日本人の私にとっては

この民度の低さは信じられません。

 

一方で、

ゴミの後始末や

公衆衛生の観念がその国の民度や

個人の教養とイコールなのは

言うまでもありませんが。

 

ヨーロッパでも

レジを通す前に買う予定の物を

食べてしまっても何も言われない

奇妙なルールがありますが、

 

これだけ成熟した文化を持つのに

なぜ?とヨーロッパ人の

民度にもいささか疑問を感じます。

 

 

 

 

現在世界中で移民問題や

宗教間の争いが絶えませんが

そういった問題を抱える多くの国では

 

人々が総じて

「ゴミの後始末なんて

どうでもいい」と思っている人が

多いのではないでしょうか。

 

なぜなら

「ゴミ捨て」がきちんと出来ない人は

秩序や遵法精神が欠損しているからです。

 

そんな人間同士が

権力や領土の争いを始めたら

収集がつかなくなるのは

誰の目から見ても明らかです。

 

「アラブ人の躾がなってない」

なんて事はもちろん言いませんが

 

ただ、ゴミ捨てのルールや

秩序、公衆衛生の観念は

幼少期に親に教えてもらわなければ

一生身につかないままなんだなと、

 

朝の心地よいウォーキングと

この異常なゴミ捨て場の風景との

コントラストに、

日本人として色々と考えさせられるのです。

 

やはりアラブの国で暮らすのは

日本人にとっては大変な事ですよ。

 

 

けれども本当の意味での

多様性(ジェンダーとかではなく)、

国際的感覚を身につけるには

とても良い修行の場でもあるんですけどね。

 

 

 

グレイス