イタリアの食卓 Miho's kitchenを

運営されているYouTuberの方の

ご主人様が、

つい一週間ほど前の早朝に

脳卒中で倒れられたそうです。

 

医師からは回復の見込みはほぼなく

このまま呼吸が止まるのを待つだけです。

そのような説明を受けたそうです。

 

あまりにも突然の悲しいお知らせに

私も息が詰まりそうになりました。

 

ご本人は画面上では極めて冷静な

態度を貫かれていましたが、

本心はそんなはずがありません。

 

いつ病院から連絡が来るか、

ずっと緊張したままの状態が何日も

続いているはずです。

 

私自身も国際結婚をして

現在は第三国に住んでおりますが

夫が急に倒れたり、

事故に遭遇したことを考えると

本当にゾッとします。

 

けれどもこれは全ての人に

起こりうる出来事です。

 

「その時は何の前触れもなく

突然やってくる」

 

あっては欲しくないけれど、

受け入れていくしかありません。

 

 

夫が家計の全てを管理している場合

毎月引き落とされている支払いは

一体どう継続していくのか?

 

また夫しか知らないパスワードや

銀行関連の口座など

どう自分の口座に移動させるのか?

 

普段は当たり前のように

自動的にルーティーン化している

支払い関連や滞在ビザのことなど

もしもの事を思うと

一気にそれが不安となって

冷静ではいられなくなります。

 

しかも暮らしている国が

夫婦のどちらかの国ではない場合

余計にその不安も重くなります。

 

そして動画中盤Mihoさんご本人が

”本当は老後に二人で自給自足の為の

土地を持って、

そこで作物を育てたり狩をして

のんびり過ごすつもりだった”

とおっしゃっていられました。

 

このMihoさんの言葉から

私が改めて感じた事は、

 

「定年後に第二の人生を楽しむ

という考え方では少し遅くて

もっと若い時から、

Early retirement(早期退職)の準備を

始めなければいけないのだ」

ということです。

 

なぜなら、

健康寿命もっと言うと

チャレンジ寿命を逆算すると

セカンドライフを夫婦揃って

充実できる時間は、

想像しているよりも遥かに短いからです。

 

 

生活費や学費を稼ぐ為の労働者時代を

いつまでに終え、

それまでにどのくらいの額を

貯蓄しなければいけないのか?

 

そして何歳から

”自分達の為のセカンドライフ”を

始めるつもりなのか?

 

この辺りの話し合いは

30代40代前半から始めていても

決して早すぎることはないのかもしれません。

 

パートナーとのお別れが

あまりにも突然訪れてしまうと

感謝や別れの言葉を交わす

時間がありません。

 

遺言書などを残しいれば別ですが

家族への申し送り事項の確認も

本人が話せる状態になければ

やはりそれも叶いません。

 

昨日まで普通に元気だったのに…

それでも

「その時は突然やってくるもの」

 

そのことを常に頭に入れつつ、

やはり普段から予防医療としての

食生活、運動習慣など

自分の身は自分で守りながらも

いざという時のお金の引き出し方法や

生活全般において、

普段から誰かに丸投げではなく

自分でも全体を把握している事が

まさかの事態に備えた、

最も自分自身を救う術なのだと

改めて感じました。

 

そして何よりも普段から夫婦の会話の中に

「もしあなたが明日

突然いなくなってしまったら

私はどうなってしまうのか?」

またその不安に対して

何をどうしたら解決出来のか?

 

その辺りの死生観なども交えて

単刀直入に話し合える関係性であることが

何よりも、

夫婦の信頼の絆を強める基本になると

そう考えています。

 

 

 

Mihoさんのお気持ちを思うと

本当に胸が痛みます。

 

 

グレイス