香水選びで重要になるのは

香った時のインスピレーション

今日まで築き上げてきた自分の人生を

その香りが的確に表現してくれているか否か。

 

この2点だと思っています。

 

 

ですから、

人間としても女性としても完成に

近づいている大人の女性が

20代の女性がつけるような

スイートで異性を惹きつけるような

可愛らしい香りを選ぶと、

ちょっと雰囲気がちぐはぐになってきます。

 

香り選びもご自身の成長や

ライフスタイルに合わせて

何年かに一度は

アップデートが必要になりそうですね。

 

 

右からメゾンベルドゥーズの

ヴァイオレット。

 

原料はフランスのスミレ、

インドネシアのパチュリ、

イタリアのユリがミックスされた香りで

白い陶器に入っています。

誕生日に夫から頂いただきました。

 

この香りは私が歩んできた

ここ数十年の国、

ヨーロッパ、アジア、中東

の香りがバランスよく

表現された香水です。

 

そしてその手前にあるのは

ジョーマローンロンドンの154。

 

メイキャップアーティストの

小田切ヒロさんもこの香りを

使っていらっしゃるようで

少し嬉しく思います。

 

この香水は数年前、

東京のジョーマローンショップで

店員の方に直接、

「オリエンタルとヨーロッパの

雰囲気が混合した香りはありますか?」

とお尋ねして出して頂いた香水です。

 

店員の方の的確な嗅覚とセンスによって

即購入に至った思い出の香水です。

 

マンダリン、グレープフルーツ、

ラベンダー、バジル、

ナツメグ、ベチバーなど

一瞬ややマスキュランな香りが

立ちますが、

きちんと中東アラブの雰囲気も

後から顔を出す壮大な旅を連想させる

大人の香りです。

 

 

こちらはアラブ人の知り合いから

お裾分けして頂いた、

Bakhoor(バフール)と言う香木。

通常、香炉に入れて香りを焚くのですが

私は寝室に置いて楽しんでいます。

 

香りは主に沈香、シダーウッド、

サンダルウッドなど

それぞれの家庭や個人によって

香りの調合も少し違ってきます。

 

アラブ人は香りなしでは

外に出ないと言うほど、

現地の人とすれ違う時は

必ず良い香りを漂わせています。

 

言葉では何とも言い表せない

西洋でもアジアでもない

魅力的な”アラブの香り”が

私は大好きです。

 

香り選びはその香水が持つストーリーや

調香師がどんな思いで

作品名をつけたのか?

そういった裏の部分も知ると

さらに愛着が湧きますよね。

 

新しい香水を選ぶ際には

ぜひご自身が今まで築いてきた

”人生のヒストリー”と香りとを

照らし合わせてみて、

「これこそ私に相応しい香りだわ」と。

そんな思いでお買い物をされると

より一層その時間が華やいだものに

なるのではないでしょうか♪

 

グレイス