長崎市教育委員会は22日、市立中学校の男性校長(51)が、自宅の私有パソコンでファイル共有ソフトを使い、同校の生徒や卒業生ら約200人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。

 市教委によると、校長は約3年前から自宅パソコンでファイル共有ソフトを使用。最近、このソフトでセキュリティーソフトを違法にダウンロードし、21日にインストールしたところウイルスに感染し、パソコン内のファイル名一覧がインターネット上に流出したらしい。流出したのは約60件で、うち学校関係は生徒指導用名簿など10件前後とみられる。

 ネット上で話題になっているのを知った関係者から22日に市教委に連絡があった。市教委に対し、校長は「データは仕事のために持ち帰った。流出の危険性は認識していたが、使っていた」などと説明。ソフトを使ってわいせつ画像も入手していたという。

 市教委は、校務データの校外への持ち出しやファイル共有ソフトの入ったパソコンで学校の仕事をすることを禁じている。市教委は「指導を続けてきたのに、理解されていなかったのは遺憾。今後、詳細に調査し指導をさらに徹底したい」と話している。【阿部弘賢】

【関連ニュース】
顧客情報紛失:ゆうちょ銀行荒川店で3万人分
近鉄百貨店:全従業員の個人情報紛失
ジブラルタ生命:契約者情報記録のPC盗難
都立広尾病院:USBメモリー紛失 患者138人分
顧客情報紛失:近畿大阪銀が150人分 名前など記載

「キンドル」のベストセラー 「無料書籍」ばかりのカラクリ(J-CASTニュース)
強風で運休相次ぎ、ダイヤに乱れ…JR京葉線など(読売新聞)
木工工場から出火、作業所や民家など7棟焼く(読売新聞)
将棋棋王戦、久保勝ち最終決戦に(産経新聞)
山手線など一時不通、4700人が車内缶詰め(読売新聞)