ほぼ毎日ホラーク氏について記事にしているのですが、よく考えたら彼の音源を紹介したことがないことに気づき、今日はネットにある音源のうちの1つを紹介できたらと思います。
「組曲」 ビオラとバスクラリネットのために /Jirí Matys(ジリ・マティス・1927 - 2016)
Jirí Matysはフランシス・ミカレック音楽院でオルガンを学び(1947年に卒業)、その後ヤナチェック音楽院で作曲を学んでいます。卒業後は同音楽院の作曲科でアシスタントを務め、ブルノ音楽院でも長年教授を務めていました(1969年-1977年)。
この「組曲は」1976年に作曲されており、彼は以下の2作品もバスクラリネットのために作曲しています。1曲目はタイトルにデュオ・ボエミのためにと書いているので明らかにホラーク氏の為に書かれていますね。2曲目の方もC管、G管のフルート、ギター、バスクラリネットとかなり変わった編成です。
Music for Due Boemi. 3 compositions for Bass Clarinet and Piano
Poetic Movemets No. 4 for Flute in C and G, Clarinet (Bass Clarinetú and Guitar)
肝心の音源ですが紹介するのは「組曲」の4楽章です。何故この楽章かというとホラーク氏の特徴が良く表れていると思ったからです。非常に透き通った音で、彼の大好きな最高音域が存分に使われています。音色、鋭いアーティキレーションもビオラの非常によくマッチしていると思います。他の楽章も非常に面白いので機会があればこの曲も是非演奏したいと思っています。