おはようございます、本日の予定は日中アンカラの街歩き、

そして夜はバスに乗り込み隣国、ジョージアはバトゥミへと移動する事になっております。

 

以前少し触れましたルート変更とはこのジョージア行きの事です。

本来の予定ですと、ここアンカラから南東へ進み、ガズィアンテップやディヤルバキルといった

シリア国境付近、

クルド人が多く暮らす地域に行き、そのままイランへ抜けるというプランだったのですが、

そうではなく北東へ進みジョージアに入り、

アルメニアを経たのちイランに入るというルートを取ることにしました。

ルート変更をするに至った理由はたくさんあるのですが、その中でも一番の理由は

イスラム国家であるトルコは物価に対して非常に酒が高く、

実はわたくしトルコに入ってから一滴も酒を飲んでおりません。

そしてこの先のイラン、そしてその後のパキスタンはトルコよりはるかに厳しいイスラム国家であるため、

酒の類はそもそも販売すらされておりません(密造酒などはあるようですが)。

となりますと、パキスタンから中国はウイグルに抜けるまでのこの先1か月間、酒が飲めなくなる、という事になります。

正直申し上げまして、大変恐縮なのですが。。

 

無理です。

 

仕事を休んで海外をふらついた挙句に酒が飲めないのが無理だなんて

贅沢言うんじゃねぇぞこの穀潰しのカス野郎が、というまっとうな意見が聞こえてきそうですが、

ひとつだけ言い訳をさせていただいてもよろしいでしょうか?

 

海外を一人で旅する、というのはもちろん楽しく、充実しておりますし

今過ごしている日々はきっとわたくしの人生でも最良の日々のひとつであると思うのです。

しかし、同時にですが体力、精神的に結構消耗するのです。

体力的な面などは少し休めば回復するのでどうってことはないのですが、

精神的な消耗というのはなかなか侮れないものがあります。

 

治安の面での用心から外出する時もいくらか気を張っておかなければなりませんし、

英語がなかなか通じない国では意思の疎通もままならないこともございます。

幸いにおいて、日本を離れた後も毎日ラインで相手をしていただいてる方がおりますので、

孤独感はそれほど感じることはありませんが、列車やバスの中で現地人に囲まれて移動しているとき、

しかも彼らが何を話しているのかもわからず、ただのんびり景色を眺めていたりする時などは

少しばかり「寂しいな」と感じることも時々あります。

 

そんな移動を終え見知らぬ街で宿に着き、荷物をおろして一息ついたら

ビールの一杯でも飲みたくなるのが人情というものだと思うのです。

わたくしの場合とても一杯では済まないのが問題なのですが。

 

そんな訳で、ジョージア、アルメニア経由のルートに変更をいたしました。

このコーカサス2か国はビザも不要、物価は激安、治安は良好と

3拍子揃った素晴らしい国なんだそうです。心躍るではありませんか。

 

 



本日の朝ごはん、カップラーメン。

味は非常に微妙でした。

わたくしは辛ラーメンが食べたいです。

 




チェックアウトをし、荷物を宿に預かってもらったのちは街歩きへ出かけましょう。

日曜日の午前中だからか、街はひっそりと静まり返っております。

 

こちらアンカラはイスタンブールと違いビジネスの街、といった感じのようで

見どころも多くなく、あまり観光客も訪れないようなのですが、

イスタンブールの喧騒に疲れたわたくしにとっては、むしろそれくらいがちょうど良かったです。

車のクラクションも響き渡っておりませんし。


本当に、イスタンブール人はクラクションで会話してますからね。




 

さて、宿からほど近い場所にあるモスクへやって参りました。

こちら、コカテペ・モスク。

2万人以上を収容可能な巨大モスクでして、いったいどういう訳かわかりませんが

モスクの下にはこれまた巨大なスーパーが出店しております。

巨大複合型モスク、といった感じでしょうか。

 

「礼拝のついでにお買い物もどうぞ!」


という事ですかね?

何だかありがたみが薄れるような

 




中へ入ってみてその美しさに驚愕いたしました。

実はわたくし、モスクの中に入るのは初めてだったのですが

 




この天井部分の美しさたるや、一体どういうことなのでしょう。

もはや意味が分かりません。どうにかしてください。

 




端の棚にコーランがございましたので手に取ってみました。

 




実はわたくし、この旅に出るにあたりイスラムを理解したいという思いがあったものですから、

その入門書、というか解説書を購入しかれこれもう3回ほど読了しているのですが、

コーランについてはまだ読んでおりませんので、帰国後に読んでみようと思います。

まぁ、どんなにその教えに感銘を受けようと(実際イスラムの教えは素晴らしいものばかりです)

わたくしがムスリムになるという事はありませんが。

 

酒をやめれませんので

 

あと豚肉食えなかったらラーメンも食べれなくなっちゃいますし。




 

さて、何だか話が大幅にそれましたが大満足でモスクを後にしたのち





少しばかり歩きまして

 




アタテュルク廟へとやってまいりました。

こちらはトルコの初代大統領であり建国の父、アタテュルクの霊廟でございます。

 




こちらはその棺です。

ここトルコにおいては、このアタテュルク初代大統領は今なお強い尊敬を集めており、

彼に対する悪口を大っぴらに口にしたりすると、不敬罪で逮捕されることもあるんだそうです。




 

実際、こちらを訪れるトルコ人の方々は真剣にこの棺に対して祈りをささげておりました。

トルコ人の心がここにはあるのでしょう。




 

そして併設の博物館も、なかなか見ごたえのある、素晴らしいものでありました。

撮影禁止の箇所が多く、画像は入り口部分のこちらのみですが、

アタテュルクが使っていた身の回りの物や食器、武器なんかが展示されておりました。




 

さて、博物館を見終わった後は少し疲れたのでチャイでも飲んで休憩しましょう。

大体トルコではこのチャイを1杯1~2リラ、20~40円で飲むことができます。

街中でも

「あなたたち、仕事は?」

と突っ込みたくなるくらいそこら中でトルコ人がチャイを飲みながらお喋りしています。

 

まぁ、「仕事は?」という質問はそのままわたくしにも当てはまりますけどね。

これがブーメランというやつです。

大変申し訳ございませんでした。

 

 

つづく