おはようございます、朝9時です。

 




宿でとった朝食をご覧いただいております。

パンにハムとチーズを挟んだサンドイッチ。

イタリアもそうでしたが、ここギリシャもパン、ハム、チーズは安いです。

どれも大体1ユーロ以下で手に入りますので大変に重宝いたしました。




 

さて、宿をチェックアウトし、バスの時間は夜ですのでそれまでは街歩きをいたしましょう。




 

こちらはアギア・ソフィア聖堂。

東ローマ帝国暗黒時代に建設された数少ない教会のひとつで、

この時代に建設されたものの中で現存しているのはこちらだけなんだとか。




 

アギオス・ディミトリオス聖堂です。

こちらヨーロッパに来て以来、沢山の教会を見たことで

すっかりその内装のうつくしさ美しさに取り入られたわたくしですが、

前回の記事でも書いたとおり、マンネリ化しつつある旅に嫌気がさし始めていたため、

中には入りませんでした。

別にいいや、という気持ちになってしまったのです。

 

せっかく来ているのにもったいない、と我ながら思います。

恐らく、何かない限りはこの街を再び訪れることはないでしょう。

ならばしっかり満喫しなければ、楽しまなければという気持ちが芽生えるのですが、

 

楽しまなければってなんだ?

正直つまんないのに?

面白くもないのに楽しんでるふりをしろと?


みたいな駄々っ子的感情が先に立つのです。

我ながらめんどくさい奴だなと思います。

本当に。

 




凱旋門を眺めつつ



 

海辺へ出てきました。

透き通る空と、気持ちのいい海風。

普段ならアホの子丸出しでテンションが上がるのに、どうにもこうにも。

すいません。




 

こちらはホワイトタワーですね。

テッサロニキのランドマークの一つです。

上へ登ってみようかとも思いましたが、何となく眺めの予想がついたのでやめてしまいました。




 

お腹もすいたのでランチ。

メニューの表記はナポリターノでしたが、日本のそれとは違い、ポモドーロでした。

そういえば初めての外食です、イタリアに入って以降。

実に美味しかった。

お値段も6ユーロとお値打ちでした。




 

その後はカフェでまったりしつつ時間をつぶし、8時過ぎに昨日チケットを買ったオフィスへ。

実際にバスが出るターミナルは町はずれにあるのですが、

ここから無料の送迎があると聞いたものですから。

 




ただ、この辺りはあまり治安のよいところではなく、

実際ホームレスに金をせびられたりもしました。

 

「今からトルコに行くからユーロは持ってない」

 

と適当な嘘をついたら去っていきましが。

 

明らかに自傷行為の跡だと思われる切り傷が腕中についていた彼を見て、

胸が痛まなかったかと言われれば確かに痛みましたし、

実際アテネではあまり見る事のなかった物乞いがここテッサロニキでは町中に溢れているのを見て、

何も思うところはなかったのかといえば、そんなこともないです。

 

ただ、あげたくなかったんです。

 

お金に余裕がないって、まぁ確かにないんですけど。

でも間違いなく彼よりは余裕があるでしょう。

確実に。

だけど1セントもあげたくなかった。

あげたところで貧困は解決しない、なんて大それたことを言うつもりもないです。

 

正直に言えば、彼に嫌悪感を感じたのです。

そしてそんな自分がとてつもなく嫌になりました。

 




モヤモヤしたまま迎えの車に乗り、バス乗り場までまでやってきました。

ギリシャともここでお別れです。

 




何だかよろしくない精神状態ですが、次の街はイスタンブール、

この旅で最も楽しみにしていた街の一つです。

きっとイスタンブールに着けば、気も晴れるはず。

そんな期待を胸にバスへ乗り込みました。

 

 

つづく