カンポ・デ・フィオーリで市場を存分に堪能したわたくし。

次なる目的地は真実の口です。

映画、「ローマの休日」においてジョーが手を入れ、抜けなくなった!

という演技をして、それを真に受けたアンが叫び声をあげ、泣き始めるというシーンはあまりに有名であります。

 

残念ながら一人旅であるわたくしには手が抜けなくなったふりをする相手もおりませんし、

ましてや叫び声をあげて泣き出す相手など望むべくもありません。

そもそも手を入れているところを写真に撮ってくれる相手すらおりません。

いいのですよ、別に。

寂しくなんてありませんとも。

 

これっぽっちも!

 

わたくしのオードリーヘプバーンは日本にいます。

はい、意味が分かりませんね。

暑さと疲れから意味の分からぬことを抜かしてしまったことを

深くお詫び申し上げる次第であります。




 

前の記事でも申し上げましたが、このローマという街は歩いているだけで楽しいのです。

この写真をご覧ください。




 

まるで映画のセットのようです。

ただ汗だくで歩いているだけなのに、

さながら映画の主人公にでもなった気分にさせてくれます。

調子に乗りすぎですか?

いいではないですか、少しくらい。




 

真実の口に到着いたしました。

 

ここはさながら撮影スポットのようになっておりまして、

口に手を入れている写真を撮ったりするのは長蛇の列に並ぶ必要があるのですが、

真実の口に手を入れながらセルフィーをする勇気はなかったので、

列には並ばず、横の柵から撮影しました。





家族や恋人たちが写真を撮り合う横で、

柵の隙間から人のいない隙を狙う、怪しげなアジア人を昨日目撃された方がいらっしゃるとしたら、

それは紛れもなくわたくしであります、謹んでお詫びします。

 

さっきから謝ってばかりですね。

何故でしょう。卑屈になっている気がします。

疲れから、でしょうか。

 

さて、そんな真実の口を一抹の、ほんの一抹の寂しさを胸に立ち去った後は

ヴェネツィア広場を目指してなだらかな坂を上ります。


皆様、左手をご覧ください、こちらマルッケルス劇場となります。

 




どうですか?これ。

ブログ上でバスガイドを演じてみました。

新しいでしょう?

 


真面目に書きますね。



さて、坂を上り切ったところにございますのは、

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂でございます。


 



。。。。。か、階段、、、ですね。

サン・ピエトロ大聖堂の悪夢が頭をよぎります。

登ろうかどうしようか、下でしばし悩みました。

だって、下からの景色も十分素晴らしかったんですもの。

 

ただ、これに登れば正面にあるヴェネツィア広場を綺麗に見渡せるなぁ、

という観光客的正義感から、登ることとしました。

だいぶ渋々ではありますが。




 

思ったより、大したことなかったです。

 

あ、別にディスっているわけではないのですよ?

ただもう本当に、疲れが限界でして。

ご存じですか?

ヨーロッパは現在記録的な熱波に襲われております。

ドイツやフランス、チェコのそれほどではございませんが、

ここイタリアの地もかなり暑いのです。

こまめな水分補給を心がけておりますが、少し頭痛がしてくる始末。

「ローマを一日にしてなしてやろうじゃないか」

なんて甘いことを考えておりましたが、少しプランの変更を余儀なくされそうです。

 

 

 

つづく