ある男の普通二輪免許取得までの記録 -3ページ目

2/3 第一段階7時間目(バランス項目2時間目)

という訳で二時間連続乗車


結果は・・・やはり無残なもの

少しずつ一本橋の距離も伸びてきたのだが

やはり完走となるとなかなかうまくいかない。

「なんで出来ないんだろう・・・」と自問自答をしながら教習を続けていた。


とにかく踏ん張りが利かない

どうしても失速して脱輪をしてしまう。

今思えば、落ちそうになったら加速をすればいいのだけなのだが

そんな事を考える余裕はこの頃は全く無かった。


ちなみに5時間目の文でも書いた臀部の痛みが

この頃はピークに達していた。

胸部の痛みはだいぶ落ち着いていたのだが、こちらは酷くなるばかり

踏ん張りが効かない為、やはり転倒が多い。


S字でも対向車に気を取られ、転倒をしてしまった。

起こす時、全身の力を使うのだが

本当にお尻が痛くて大変だった。


そして教習終了

結局、復習項目となってしまった。

これで2時間オーバー、あーあ・・・


何気にこの頃は一番辛かった時期

果たして乗り越える事が出来るのでしょうか・・・。


つづく

2/3 第一段階6時間目(バランス項目1時間目)

いよいよバランス項目本番に突入

1段階総合コースを走りながら

S字、クランク、スラローム、一本橋が

問題無く出来ている事を確認する項目である。

勿論、スラロームや一本橋は規定時間をクリアしている事も条件となる。

(普通自動二輪の場合、スラロームは8秒以内で一本橋は7秒以上で通過する。)


一本橋がどうしてもうまく出来なかった為

前日からイメージトレーニングを重ねていた。

「とにかく遠くを見る」、「膝でバイクをしっかり挟む」

これを延々と考え続けていた。

この日も早めに教習所に到着し、イメージトレーニングを重ねていた。


そして教習開始

S字はやはり問題なし、ここでつまる事はほぼ無さそうだ。

クランク、ややふらつきが目立つものの

前回よりも綺麗に通過できるようになった。

スラロームはまずまず、もう少しメリハリが付けば速くなるのかもしれない。


だが一本橋、相も変わらず大苦戦

頭でイメージは出来ているのだが、如何せん体が覚えてくれない。

出来る姿が全然想像できないのが曲者。

どうしてみんなあんなに綺麗に出来るのだろうか?

走っている最中もずっと悩んでいた感じだった。


とりあえず、バランス項目はあと1時間ある為

この時間はアドバイスなどを貰って終了。

2時間連続教習だった為、10分休憩


その間も喫煙所で教官からアドバイスを聞いていた。

やはりポイントは「遠く」、「膝」

これしか無いらしい。


出来るようになるのだろうか・・・。


つづく

1/30 第一段階5時間目

2日連続の教習


ウォームアップを簡単に済ませ

この日は前日の終了間際に教官からコース図を渡されたので

それを覚え、第一段階の総合コースを走ることとなった。


コースの流れは大体こんな感じ

スタート→スラローム→一本橋→S字→クランク→ゴール

(坂道発進は後に習うので除外)


まず最初に教官の運転するバイクの後に乗り、コースの流れを覚える

昼休みとかに一応コース図は暗記したが、やはり乗ってみないと判らない。


しかし流石に自動車教習所の指導員だけはある

スラロームはまるでタイムトライアルのように通過

凄まじいまでの角度のバンクで通過していった。

後に乗って振り落とされないように必死になってしがみ付いていた。

一本橋も2ケツなのに余裕でクリア、S字もクランクもスピードが結構出ていた。

実はかなり怖かった。勘弁してくれ~!


さて今度は自分の番

早速コースどおりに走行していく。


だが、はっきり言ってこの後はメチャクチャ

笑えるぐらいのズタズタ走行でした。


まず一本橋、相変わらず完走が出来ない

当時はコツが全く掴めず、脱輪のし放題


クランクにこの日初挑戦、いきなり転倒・・・

膝でバイクを支えようとしたため、膝下に青あざが出来上がってしまった。


どうやら丸くふんわりと曲がればいいのに、直線で狭いところに入り込み

無理に曲がろうとするのが原因だったようだ。

あとは慌ててフロントブレーキをかけてしまったのも問題があった。

(バランス項目はフロントブレーキをかけるとバランスを崩して間違いなく転倒する。)


その後、一本橋に失敗した後イラついていたら

S字に入るところを誤って手前の一方通行のクランクに逆走で突入

「おいおい!そこはダメだよ~」と教官に止められる。

一つの事ばかり考えると痛い目に会う典型的なケース。


極めつけはこれ

スタート地点直後の交差点を一時停止して左折しようとしたら

アクセルの加減が強くなってしまい。あわや柱に激突

なんとか柱直撃、転倒は避けたものの、衝撃吸収用の砂袋に激突

隙間に足を挟みふくらはぎを負傷。


その後、砂袋を引きずって走行していた事が判明

スラロームを終わった後、異変に気付いた教官が近寄って来て外してもらった。

「どうしたんだ?これ?なんで気付かなかった?変だと思わなかったの?」


私の回答「夢中だったんで・・・」

向こうは笑うしかなかったようだ・・・。


柱の下は砂が飛び散っていて

教官がめんどくさそうにその砂を箒と塵取りで掃除していた。

ごめんなさい・・・。


こんな有様だったにもかかわらず、先に進む判子を貰う。

「いいのか?これ」という感じだった。


転倒、ミス、怪我・・・

恐らく教習期間内で一番なんでもありな日だったのではないかと思う。


この頃は一番転倒が多かった時期

多分、臀部の痛みが全然引いてなかったので踏ん張りが利かず

それで転倒が多かったのではないかと推測される。


そして、ついに次回からバランス項目に突入する事となる。


つづく