ジャブを打とう。と

話しを切り出すことにした。




その日子供を寝かしつけて
リビングに戻ってから夫の正面に座って切り出した。







私「なんか隠してることない?」




一瞬目の前に正座してたことに笑いかけた夫が
記憶を辿るような、分からないなーと思ってるような、そんな表情になった。

焦ってるようには見えない。



夫「んー?えー、なにそれ。無いよー。」


私「いや、あるでしょ。だからこうして聞いてるんですけど」


夫「本っっ当分かんないんだけど。いや本当無いからー」


私「先週、終電がなくなったあとどうしてたの?」


夫「いや、だから、〇〇ん家に行って、朝そのまま会社行ったよ。」


私「いや。違うでしょ。夜中終電がなくなったあと、別の人と2人で違う所にいたのを知ってるよ。」





この言葉に夫の顔が真顔になった。




夫「なんで?」


私「知ってるの。どういうこと?」


夫「いや、やましいことは無い。本当になんでもないし、もう会うこともない。本当に。信じて」





夫の言い方や態度などから
なんとなーく会社の人と
女の子がいるお店に行って

そのあともふらっと遊んで

連絡先聞いて

あわよくば会いにいくけど

深い関係になるかとか
付き合いたいとかは
今は考えてない。





そんな感じがした。




そのカラオケにも行ったことあって
出来ることなんて
つくり的にはたかがしれてるかなー。
って思ったし。


こちらも決定的な証拠はないし。


まだ手の内(レシートみたこと)は見せたくないし、

夫のやっべー、という感じが見えて




このジャブで、浮ついてんじゃねーよ、ということは伝えられたかな、と思ったので








私「わかった。」
  





ここで終了するのでした。








『何も無かった』を信じたわけじゃない。



でも

まだ深い仲じゃない。
まだこっちにいてくれる。





それは信じることができた。






いや、

信じたかった。