天使の惑星に着いてからの質疑応答、その2 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

では、昨日の続きを書こう。


天使達の返答を聞いて携挙された者達はざわめいて、何人かが質問の手を挙げた。
司会役の天使がその中から一人を選んで質問を許した。


「すいません。まことに初歩的な質問で恐縮ですが、あなたがたは一体何者なのですか?
天使と仰いますが、何故我々地球人に係わっているんですか?」


「私は天使の中の預言作成班というグループの中の者じゃ。
聖書は私達のグループが作成したんだぞよ。
これからは私が答えるぞ。
私達は天使と名乗っているが、正しくは天使的未来人じゃ。天使軍団と言っているが、汝らよりも未来の人間じゃ。あなたがたの子孫と言ってもいいじゃろう」


「では、その天使的未来人がどうして我々過去人と係わっていているのでしょうか?
あなたがたの目的は何でしょうか?」


「我々の目的は地球の覇権を悪魔軍団から奪い取って地球に移住することじゃ。」


「悪魔軍団といいますと悪魔的未来人のことですか?」


「そうじゃ。
まあ、この辺の事情は複雑なので、明日からの授業で少しずつ説明していくつもりじゃ。」


「先程、我々が地球で見たイエス様はホログラムで幻影だと仰いましたが、では、歴史上のイエス様も幻影であり、実際には存在しなかったのでしょうか?」


「いや、イエス様は確かに存在したぞよ。イエス様が行った奇跡や復活も事実じゃ。
ただ、そのイエス様というのは実は我々が派遣した者で、演劇同好会の俳優の一人なんじゃよ。
彼は決められたシナリオ通りに演技したのだ。
他に聖母マリアや12人の弟子なども演劇部から選別して派遣した者で、彼らはチームとしてイエスの生涯を演じたのじゃ」


ここでどよめきが広がった。


「何の為にそのようなことをされたのでしょうか?」


「それは新約聖書を歴史に付加するためじゃよ」


「付加? 付加とはどういう意味でしょうか?」


「付加とは文字通りに付け加える、という意味じゃ。
もともと聖書が無かった歴史があって、そこに我々が書いた聖書を付け加えたのじゃ」


「う~ん、仰っている意味がよく解りませんが」


「まあ、いきなり言っても直ぐに理解するのは難しいだろう。
この辺の事情、経緯も解りにくいと思うので、明日からの授業で少しずつ説明していくぞ」


「聖書にはイエス様を信じて天に引き上げられた者には永遠の命が与えられる、と書かれてありますが、それは本当でしょうか?
ならば、私達も永遠の命をいただけるのでしょうか?」


「うむ、それは本当じゃ。
じゃが、直ぐに与えるという訳ではないぞよ。
ここでしっかりと学んで試験に合格して、天使の一員になれると見込まれた者にその時点で与えてやるのじゃ。」


「すいません、先程から授業をしっかりと勉強しなさい、とか、卒業したら外に出られる、とか仰っているようですが、いつになったら地球に帰れるのでしょうか?
いずれ地球に帰るのでしたら、こちらで勉強しなくてもいいように思えますが」


「もう地球には帰れないぞ。地球にはもう直ぐ悪魔軍団が仕掛けた艱難が起きて、地球人の3分の2はその艱難で命を落として、生き残った3分の1も奴隷にされてしまうからじゃ」


え~っ、とここで大きなどよめきが湧き上がり、一斉に何人かが手を挙げた。


「でも、それは聖書の記述と矛盾しているのではないでしょうか?
聖書、特にヨハネの黙示録では、イエス様が義しい者を艱難から守る為に天に引き上げますが、その間に天使達がサタンと戦って、これに打ち勝ち、サタンが成敗されたならば義人を地上に降ろして、イエス様と共に義の王国、神の国を地上に築き上げる、と預言されていたと思いますが。
天使様たちがサタンを成敗してくれるんじゃなかったんですか?」


「それができれば苦労せんわい。
悪魔軍団の方がずっと勢力が強いから汝らに協力を要請したんじゃ」


「でも、預言されていることは全てこの歴史の未来において成就するはずです。」


「いや、それは違うのだ。
預言されていることが全てこの歴史で成就するという訳ではない」


「それはどういう意味でしょうか?
聖書は真実の書であり、省いても付け加えていけない、と注意されています。
我々はいつか必ずイエス様が再臨されて地上天国を築いて下さる、と信じてきたのですが。
イエス様が再臨されたのですから、地上天国の確立も近いはずです」


「いや、汝らは、そもそも再臨と携挙を混同しているのだ。
再臨と携挙は厳密には別物なのじゃ。
我々は再臨できなかったから携挙に移行したのじゃ」


「えっ、再臨とはイエス様が天から降りて来ることで、携挙とは義人を天に引き上げることですから、再臨と携挙は同時に起きるんじゃないの?」


「いや、再臨とは厳密に言うと我々天使軍団が公然と地上に降りて来ることで、それはあなたがた地球人が「イエスよ、来て下さい」と呼ばないと駄目なんじゃよ」


「え~っ? 私達クリスチャンは教会でいつも「イエス様、来て下さい」と祈っていますが?」


「いや、クリスチャン達が勝手にひとりひとり呼んだって駄目なんじゃよ。地球人が全員で声を合わせて呼ばないと駄目なんじゃよ。
そして、その為には、地球人が全体として聖書の真意を理解しないとならないんじゃ」


「う~ん、私達カトリックは全世界にキリスト教を広めようと努力はしていますが、他の宗教の勢力も強くて、全地球人がカトリック、キリスト教を信仰するのは難しいですね。
その点では我々も力不足を感じていて申し訳なく思っています」


「いや、そういう意味じゃなくて、あなたがたクリスチャンといっても、聖書の真意は全然理解できていないんじゃよ」


「え~っ、我々カトリックは日夜聖書を理解する為に研究していますし、カトリックには何百年という聖書解釈の伝統があります。
我々の図書館にはその解釈を積み上げた本が何百冊もあります。
その努力も少しは認めていただいてもいいかと存じますが」


「いや、汝らはそもそも根本から誤解しているんじゃよ。
時空や歴史の変遷の構造も理解できていない。
誤解の山をいくら築き上げても無駄じゃ。
予定時までに汝らの受け入れ態勢が出来ていないから我々も地上に降りて行けなかったのじゃ」


「え~っ、でも主が再臨なさってその御栄光を示されれば、私達は喜んで迎え入れたでしょうに。
法王様と我々カトリックが認めれば、プロテスタントその他の宗派も従いましょう。
全世界のキリスト教徒を合わせれば地球人全体をまとめることもできましょう」


「だが、汝らはイエスの再臨というと、今だに中世の宗教画に描かれているようなものを想像しているじゃろ。
それが古臭いんじゃよ。
我々は超未来的なUFOの船団で行くからその実態を理解していないと汝らも受け入れないじゃろうが」


「そう急にいわれましても。
それならそうと早く仰っていただかないと、私達にも心の準備が必要でございます」


「それに、そもそも、イエスの再臨、つまり、天使軍団の地上復帰には期限、タイムリミットがあるんじゃよ。
この時までに地球人が全員でまとまってイエスと天使を呼ばないと駄目なんじゃ。」


「え~っ、でもイエス様はご自分で、再臨の時は知らない、と仰ったじゃないですか。
イエス様ご自身が知らないのに何で我々がそれを知り得ましょうか?
そもそも再臨の予定時なんて決まっていなかったんじゃないですか?
ちなみにイエス様の再臨の予定時、期限っていつなんですか?」


「それは1999年じゃ」


「え~っ、もうとっくに過ぎてしまっているじゃないですか。
でも、我々がここに来る時にイエス様は再臨して下さいました。
私は自分の目ではっきりと見ました」


「だから、あれはあなたがたを携挙する為にそういうホログラムを使ったんだってさっき言ったじゃろ」


「私達が携挙されたのは、私達の信仰が義と認められたからじゃないんですか?」


「いや、私達もいろいろやってみたがどうも上手くいかない。
それで、聖書を信じているクリスチャンでやってみたらどうかな?
と思って今回はクリスチャンを集めてみたんじゃ」


「でも、聖書のどこにもイエス様の再臨の予定時が1999年だったなんて書いてありませんが」


「それは、はっきりとは書いてないが、象徴を用いて仄めかしてある」


「え~っ、それはどこですか?」


「例えばヨハネの黙示録の第4章7節に四つの生き物が出てくるじゃろ。
そして、1999年にグランドクロスが起きたじゃろ。
あれがまさにイエス再臨の時を預言していたんじゃ」


「グランドクロスって、占星術の?
そういえば、あの時、オカルト好きの者達がそんな説を言っていましたね。
でも、私達はそんなトンデモ説は相手にしませんでした。
そもそも、あの四つの生き物はマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四人の福音書家を指している、と我々は伝統的に解釈していました。
いや、それに、そもそも聖書では占いやまじないは悪魔の仕業だとして固く禁じていたはずですが。」


「だから、あんた達は頭が固い、古いっちゅ~の。
まったく融通がきかないんだから。
そう思って、新しい預言書では1999年の7月がイエス再臨の予定時だとはっきりと示したおいたのじゃ」


「新しい預言書? それはいったい何でございますか?」


「それはノストラダムスじゃ」


「え~っ、ノストラダムス? 
ってあの16世紀のフランスに現れた予言者ですか?
ノストラダムスの作品が新しい預言書だったんですか?
そんな話聞いていません。
ノストラダムスなんて聖人としても預言者としても認められていません。
その予言書を聖書と同列に扱うなんてトンデモナイことでございます。
それにノストラダムスは予言であって預言ではありません。
その予言もほとんどが外れた、と言われていますが」


「いや、ノストラダムスの作品は予言じゃなくて実は預言なんじゃよ。
それに彼はイエスが正式に認めたイエスの後継者なんじゃよ。」


「お言葉を返すようで申し訳ありませんが、イエスの後継者、イエスが天国の鍵を渡した者は弟子のペテロでございます。
福音書にはっきりと書かれてあります。
そして、我がローマ法王こそがそのペテロから天国の鍵を代々受け継いでいる正規の代理人でございます。」


「まあ、確かに一見するとそう思えるように書かれてあるが、弟子のペテロはただのおとりじゃ。
イエスが天国の鍵を渡したペテロとは実はノストラダムスなんじゃよ」


「え~っ、そんな話は初めて聞きました。カトリックでは誰もそんな話は聞いておりません。
それに、イエスが再臨の時は知らない、と言ったのに、ノストラダムスの方を優先するんですか?」


「新約聖書が出た時に、新しい契約が出たら旧い契約は破棄される、と書いてあったじゃろ。あれと同じじゃ。
同じことについて述べてある場合は新しい預言書の方を優先するんじゃ。
そういう法則があるんじゃよ」


「では、ペテロとその後継者であるカトリックには何の権能も無い、と仰るのですか?」


「まあ、そういうことになるわな」


「じゃあ、全ての教会には何の権能も無いんですか?
我々が教皇様こそイエスの代理人であると信じて敬ってきたことはただの誤解、勘違いだと仰るのですか?
でも、聖書を歴史に付加して地球人を指導し、教育してきたのはあなたがた天使でしょう。
その天使様が、そういう大きな誤解、勘違いを今まで放置されてきたんですか?」


「あっ、それはな。聖書を聖典とするキリスト教を広める為には教会が必要だったからじゃ。
教会をその為に利用したと言ってもよい」


「おお、何と恐ろしいことを仰る。卒倒しそうだ」


とカトリックの枢機卿がつぶやいた。