ノストラダムス 第10章10番 その者は祖父たち、おじたち、父たちよりも邪悪だろう | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

昨日は、1-84の4行目の最後の語、sanguine (血を流させる)が出てくる詩として、4-47、4-56、10-10、の3詩を挙げてまとめて説明したが、その中の10-10についてもっと考えてみよう。


ノストラダムス 第10章10番 


殺人 不義密通で汚れ
全人類の不倶戴天の敵
そいつは祖先の誰よりも凶悪 父親たち 叔父たちよりも
鉄 火 水 血なまぐさい人非人
(山根和郎 訳)


殺人と忌まわしい姦通とによって汚れた、
人類全てにとっての大敵。
その者は祖父たち、おじたち、父たちよりも邪悪だろう。
鉄と火と水で流血を招く人非人。
(ノストラダムスの大事典の訳)


この詩は一読すると

「ある非常に残忍で邪悪な殺人者が出現するという予言だ」
と思えるので、従来の研究家は、
「 ナチス・ドイツ、フランコ、ナポレオン、ヒトラーやサダム・フセインについての予言ではないか?
あるいは、将来現れる反キリストではないか?」
などと解釈して、誰かそれに該当する「一人の男」を探り出そう、としてきた。
ノストラダムスの大事典では、
同時代的な視点、として


その当否はともかく、大まかな内容として非常に邪悪な暴君が描写されていることは疑いない。しかし、あまりにも漠然としすぎていて歴史上の人物に特定するのは不可能だろう。
と書いている。
http://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/965.html


これはこのサイトの運営者の見解のようだが、このサイトでは従来の研究者同様、
「ノストラダムスは予言者である」
というスタンスから詩を訳し、資料を収集している。
この運営者からすると私の解釈は「正道から外れた非常に特殊なトンデモ研究家の解釈だから、取り上げるには値しないもの」
と判断されているので、他の詩に関しても私の解釈は載せられていない。
確かに従来の「正統的、学術的?」とされている解釈史からすると、私のスタンスはそれから外れた圏外にあるものなので、理解不能なのだろう。
いや、理解はできるのだろうが、「とても許容できない解釈、まともには扱えない異端の解釈」なのだろう。
まあ、研究家ではない一般の人達(ただし、ノストラダムスに関心のある人達)もそう考えている人の方が遥かに多い。
ノストラダムスに関心が無い人達は、ノストラダムスと聞いただけで拒絶反応を起こして、それに関係しているものは一切読まないだろう。


それはいいとして、従来の研究家の誰もが、これは、
「地球人の中から出現した(出現する)ひとりの大量殺人をする独裁者について予言した詩である」
と考えている。
確かに普通に読めばそうなのだろうが、ノストラダムスはそのように見せ掛けて、悪魔軍団の地球人侵略の様子を描写したのである。


1行目、
殺人と忌まわしい姦通とによって汚れた、


の姦通とは、バビロンの大淫婦=悪魔帝国を暗示している。


さて、この3行目、
その者は祖父たち、おじたち、父たちよりも邪悪だろう。

とあるが、「その者=ひとりの地球人の男」と考えている人達は、

「祖父たち、おじたち、父たち」というのも「そのひとりの独裁者の祖父、おじ、父」を指しているのだろう、
と考えている。
この詩全体が「そのひとりの独裁者の描写である」と考えているからだ。


しかし、この「祖父たち、おじたち、父たち」とは、実は、その者=悪魔軍団の先祖、つまり、元史の宇宙脱出組を指しているのである。

元史において、彼らの先祖は自分達だけ宇宙に脱出してから、地上の人達を全滅させた。
これも非常に残虐非道な行為だと思えるが、「悪魔軍団はこれよりも邪悪だ」
というのである。
これはどういう意味だろうか?


元史においては、スペースコロニーに避難した人達は、地上に残された人達を全部処分する為に、宇宙から地球に電磁波を浴びせた、と思われる。
だが、その時、地上では核戦争も起き、何発もの核爆弾が爆発したようだ。
それにポールシフトと核の冬が重なって地球の表面は厚い氷に覆われてしまった。
あの時、地上に残された人達は核爆発か核の冬によって全員が苦しんで死んでいったのだが、比較的短時間で死んだと思われる。


ところが、近々起きる悪魔軍団による地球人征服作戦では、
「疫病と大飢饉が2016年7月から2017年3月までの9ヶ月間続き、地球人の3分の1が死ぬ」とある。
これは、このブログでも以前解説したが、疫病と餓死と凍死でじわじわ死ぬのだから、一気に殺されるよりもよほど辛く苦しんだのだろう。
長期間に渡ってじわじわ死の恐怖に晒されたあげくに死んでいった人が多いので、その恐怖は元史の時よりも遥かに大きかっただろう。

そして、2017年の4月に悪魔軍団が降臨してからも選別が続き、生き残っても奴隷にされるだけで、一切救済は無いのだから、その苦しみは元史の時よりも何倍も何十倍も苦しい。
不要な者を処分するだけではなくて、奴隷にして利用するとは、まさに「獲物を骨の髄までしゃぶり尽くす獣」と言うに相応しいずうずうしさだ。
それで、「その者=悪魔軍団は先祖よりもずっと邪悪だ」と表現したのだ。
また、この表現は、間接的に「悪魔軍団は元史の宇宙脱出組の子孫ですよ」
と仄めかしている。

元史のスペースコロニー計画の顛末は他の詩によって詳細に描写されているから、それを理解している人ならば、この行が何を意味しているのかは直ぐに解るはずだ。

ノストラダムスはこの詩で悪魔軍団の残虐さ、極悪非道さを糾弾している。
それなのに、「これって、誰か暴君か反キリストが出現するっていう予言じゃないの?
どっちみち俺達には関係ないさ」
とたかをくくってノホホンとしている研究家や一般の人達とは、なんてツールーズ、脳天気なんだろうか。
彼ら悪魔軍団があと僅か2年後にはその毒牙をむこうとしているというのに。