たくさん愛された子どもは、他人を愛せる大人になると言われます。
私も、その通りだと思います。
それで以前、愛とはこういうものだと考えたことがありました。
そしてそれが器に一杯になると、溢れ出して他に注ぐことになるのです。
だからまず、自分の心の器を愛で満たしてもらうことが必要だというわけです。
この図だと、自分が愛された経験がないと、他人を愛せないことがよく説明できます。
ただ、「では最初に誰から愛されるのか?」という問題があります。
私はそれを、親だと考えました。もちろん他の大人でも良いのですが、やはり親から愛されることが最も嬉しいことでしょうから。
もしキリスト教的に言うなら、神というのも答えになるかもしれませんね。
でもこれだと、愛されなかった人はずっと、愛せないままで終わってしまいます。
悪いのは愛さなかった親なのだからと、一生恨んで生きることが正しいということになりかねません。
それで私は、本当の愛の形はどんなものだろうかと考え直しました。
そして思いついたのが次の図です。
私たちは、愛の海の中に生きているわけです。
でもじっとしていると、愛がそこにあることを忘れてしまいます。
そこでグッと押し出してやると、愛の流れが起こります。
流れになった愛を、人は感じることができるのです。
これは、空気の存在を風によって感じるのと同じことです。
人は空気という大切な存在を、普段は忘れています。
でも風が吹くと、空気を肌に感じて、そこに空気があったことを思い出すのです。
愛も、それと同じようなものだと思います。
もともと、私たちの周りにあって、そこら中に満ちています。
でも流れを起こさないから、愛を感じられずにいるのです。
最初に誰かによって、心の器を愛で満たしてもらう必要性はありません。
勇気を出して、誰かを愛してみるのです。
それは他人でもかまわないし、自分でもいいのです。
愛を押しやれば、そこを埋めようとして愛が流れ込みます。こうして愛の流れが起こるのです。
あなたも愛の流れを起こしませんか?
「心を癒す鏡のワーク」 は、自分自身を愛する方法です。
だから心が満たされるのですよ。