地獄の失敗シリーズ | 河野一之のブログ

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河野一之の公式ブログです。

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

今日もnoteを覗きにきてくださり、ありがとうございます。

今日は地獄の失敗シリーズというタイトルで、覚えている中でこれまで僕がやらかしてきたことを書いてみようと思います。(覚えている=強烈な失敗です。)

その前にお知らせです。長いので、もしダルかったら以下の目次から本題に飛んでください。

お知らせ

①河野一之のレッスン

対面での管楽器レッスン

¥6,000 / 1h

別途、場所により交通費とお部屋料金を頂戴致します。(概算で約¥2,000しない事が殆どです。)

受講者様でお部屋をお取り頂ければ交通費のみです。

指揮、バンド、アンサンブルレッスン

¥10,000~ / 1h

こちらも別途交通費や場所代が必要です。

受講方法

①お好きな方法で河野へご連絡いただく。

(数日経ってもお返事がない場合、恐れ入りますが、他の方法で再度お問い合わせをお願いします。)

河野一之 - Kazz Kouno- | Twitter, TikTok | Linktree Tubist, Conductor and Brass Bandsmen. ソロ、ブラスバンド&オーケストラ チュ linktr.ee

②内容やスケジュールを決める。

③ご受講

という流れです。ぜひ、みなさま新年のこの機会に、趣味のさらなる楽しみ方一緒に探しませんか?

ご連絡お待ちしております。

②オンラインレッスン

河野企画では
・金管楽器のレッスン
・指揮レッスン
・スコアリーディング
・各種音楽に携わるご相談
etc
を¥2,980よりオンラインレッスンでもご受講いただけます。これ以外にもみなさまのご希望の内容がありましたらご相談ください。
詳細は以下より

河野企画 -Project Kouno- powered by BASE 河野企画が提供するエンターテイメント、管楽器のオンラインレッスン、教育関連のご利用チケットの販売を行なっています。(クレジ projectkouno.base.shop

③Bb Bass奏法研究会

15名様限定 2/5(日)10:00~バンズマンのためのBb Bass奏法研究会 at 草加
詳細はリンクより

2/5(日)10:00~バンズマンのためのBb Bass奏法研究会 at 草加 | 河野企画 -Project Kouno- powered by BASE 詳細は1番下にございます。これまでベース奏法研究会ということで、Eb&Bb Basses混合での研究会を開催してき projectkouno.base.shop

3,300円

河野企画 -Project Kouno-で購入する

 

初心者大歓迎 基礎の基礎である姿勢や呼吸法から、実戦的な奏法まで幅広く行います。 ぜひみなさまご参加ください!低音しましょう!

地獄の失敗シリーズ

まず今日の要点として、

こんなやらかしをしているけれども、案外どうにかなるし、その後も人は生き続けられる。でも当時、僕の失敗により迷惑をかけたみなさま、ごめんなさい!という内容です。

 

①世界ランキング1位のバンドに入団!そのリハーサルに楽器を忘れる

現在も世界ランク一位を継続しているCory Band、そのバンドに幸運なことに入団ができて数ヶ月後の出来事です。

色々状況を説明してからの方がわかると思うので解説をしますが、僕は日本で購入した自分のEb Bass(Tuba in Eb、チューバ)を留学時に日本からイギリスへ一緒に持って行っていました。

そのチューバを何度かCoryのリハにも持って行って演奏していたのですが、音色や音程感がなんだかフィットしません。そのため、バンド所有の当時YorkのEb Bassを借りて演奏することにしました。

なので、英国で暮らしている間おもに
・自分のEb Bassは大学院に置いて、ソロや室内学、学内バンドの研究に使う
・Cory所蔵のEb Bassは家(フラット)に置いておいて、プラクティス・ミュートを使ってバンドの曲を練習したり、Coryでの演奏に使う

という感じで、楽器を使い分けていました。

ここで、管楽器奏者じゃないとわからない内容があるのですが、マウスピースと呼ばれるチューバを演奏する際に唇の振動を伝える器具をチューバに挿して僕たちは演奏をします。

そのマウスピースは千差万別で、自分の「これに決めた!」というものでないと自信を持って演奏がしにくいぐらいとても大切なものです。なので僕は自分が自信を持って使用する1本のマウスピースを、上記した2台のチューバで共有して練習や演奏をしていました。

そんなあるバンドリハ(リハーサル)が夜にある日、いつものように大学院でチューバの研究をし、その後バンドリハへ向かいました。

リハーサル室について楽器の準備をし、ウォームアップをしようとマウスピースを探しますが、ありません。

そうです、大学院に置いてある自分のチューバのケースの中に忘れてきているのです。

血の気が引きました。僕が所属しているのは世界一のバンドで、一回一回のリハに無駄な時間はありません。その貴重な一回のリハ、マウスピースがなければチューバなんてただの重たい金属の塊です。

すぐさま、相方のSimonに相談したり、他ベースのみんなに相談しますがもちろん誰もスペアのマウスピースなんて持っていません。ベースのみんなも「ヤバい」って表情をしています。この時点でリハまで残り20分

Simonが「俺が他の人に聞いてくるから、カズは指揮者にとりあえず伝えてきて」と言います。速攻で指揮者のところに行き事情を説明、

指揮者のリアクションは省略します・・・。

そして、絶望しながら自席で呆然としていると「Hey Kazz!」と僕の後方のTimpaniの席から呼ばれます。そこにはチューバのマウスピースを持ったTimpのAlan、「Use this!」

OH

MY

GOD!

生まれて初めての、心の底からOMGです。
(僕は特定の宗教には属していませんでしたが、この瞬間Alan教に入信しました。)

Alan神にThank you very muchの嵐を献上し、Alan神に聞いてくれたSimonに超お礼を言い、指揮者に超謝罪をしに行き、その日はこれ以上のミスはありえないと、いつもの倍の良い演奏をしようとベストを尽くしました。

今だにあの時のことを思い出すと震えますが、結果的にどうにかなりました。(繰り返しになりますが、当時の関係各位には誠に申し訳ないと心の底から思っております。)

教訓

でもここから考えられる教訓は、マウスピースを忘れないような仕組みを作ることは当たり前なのですが(実際に仕組みというか、工夫をした)、それでも人間なので必ず何かしらのミスはします。

でもミスをした時にどういう対応を取るかが大事だなと思うのです。なぜならかーなーらーず、人間はミスをするからです。
(ミスや失敗を失敗と取るかどうか的な哲学的な話は、今はおいておいてください。)

今回の場合、僕はヤバい!と思った瞬間に色んな人に報告、連絡、相談を即行いました。それゆえ、世界一のバンドのリハーサル開始20分前にマウスピースがないことに気づきましたが、3分前にはマウスピースをはめて演奏することができたのです。

万が一、ここで「どうしよう、どうしよう」と5分悩んでいたらリハ開始後2分目にマウスピースが届き、リハーサルに間に合っていなかったかもしれないし、リハが始まっていたらAlanだって自分のパートを演奏しなければならないのでたまたま音楽教師であった彼の車においてあったチューバのマウスピースを取りに行くこともできなかったかもしれません。

この一瞬の判断、報連相で、挽回か最悪の結末かというのは決まっていました。

僕だって、正直マウスピースを忘れたと気づいた時5秒ぐらいは絶望しました、そして「正直に言う」という恐怖にも苛まれます。だってその後、100%気分が良いような状況にはならないわけですから

でも、グッと踏みとどまって「Simon, help!」と相談したからどうにかなりました。

そして、この大失敗をしたからこそ、その後の人生で荷物のチェックややばいことが起きたら即報告、連絡、相談という習慣が身についたのです。

しかし、やっぱり人の道はそんなに甘くなく、この後も僕はたくさんやらかしていきます。その話はまた今度

Thank you

Kazz

Kazz Kouno 河野一之 英国王立ウェールズ音楽歌劇大学院(PGDip)、また世界一のコーリーバンドで積んだ研鑽の元、チューバ演奏、指揮、通訳、金管 kazuyukikouno.wixsite.com