「褒める」事によって自分も世界も変わる3つの理由 | 河野一之のブログ

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「褒める」事によって自分も世界も変わる3つの理由

「教育」という仕事や指揮やレッスンをさせて頂く仕事には必ず「伝える」という作業が入ります。

 

戦時中は我々の想像を絶するような厳しい教育体制が敷かれていたようですが、まだまだ戦後から抜けきっていない母国では指導とは名ばかりの厳しい教育があり連日メディアを賑わせています。

 

僕自身もこれまで生きてきた中で理不尽な教育に出会わなかったといったら嘘になる時もありましたがその後の素晴らしい先生方のご指導のおかげで今があります。

そんな中、どんな事が一番心に残っているかといえば

 

褒められた記憶

 

その記憶を思い出すと心が温かくなりとてもポジティブな気持ちになります。

 

そんな記憶のもと僕自身が先生と呼ばれる立場になってからこれまで「褒めまくってきた」中で気づいた3つの事です。

もくじ

1、人は否定文より肯定文を理解する

2、褒める連鎖が起こる

3、パフォーマンスが上がる

 

 

1、人は否定語より肯定語を理解する

 

 

 
 
 

ラーメンを思い浮かべないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

あたまの中にラーメンが出てきませんか?

と言う事で人の脳は否定語と肯定語をあまり区別できません。

 

  1. 話さないでください。←話している状況が脳内に浮かぶ

  2. 走らないでください。←走っている〃

  3. 大きく吹かないでください。←大きく吹いている〃

 

と言う風な現象が起きます。

 

児童への指導のテクニックによく使われるそうですし、僕も実際に使っていますが

上の1、2、3であれば

 

  1. 静かにしましょう。

  2. 歩いてください。

  3. 静かに吹いてみましょう。

     

などと言い換えられます。すると、静かな状況を思い浮かべられたり、歩いている状況が脳内に浮かぶので脳と身体の両方がリンクします。

 

どうしても

 

  1. 話すな!!!

  2. 走るな!!!

  3. でかい!!!

     

と言いがちですが、ある結果をいかに早く省エネのもと得たいのかと思ったら教える方、教わる方双方にとって簡単な方法を選ぶべきです。

 

 

2、褒める連鎖が起こる。

誰かに悪口を言われたり、イライラさせられる事が起こると心に余裕がない限り、衝動的に他のとこに当たってしまいます。

 

これは褒めると言うのも同じです。

  1. 褒められる

  2. 素直に受け取る、嬉しく感じる

  3. 気持ちが良くなるので人当たりが良くなる

  4. 人当たりがよくなると他の人の良い部分がいつもより認識できる

  5. 褒める事ができる

というループに入ります。

お分りいただける通りこのループをみんなで行っていけば

大国日本の完成です。

超コスパ良しです、だって褒めるのは早い、安い、簡単です。

 

他にも

 

・Aさん、君の〇〇がよくない

 

と言うよりも、そのAさんの他の部分△△が素晴らしいね!と褒めておけば良いのです。

 

そのAさんの良くないところを「良くない!」と思っているのはこちら自分自身です。そのAさんがこちらが思うAさんの良くない所で苦労をしたら、自分自身で解決する以外ありません。

しかも、その自分で苦労をする体験以上に効果的な改善方法はありません

 

人間の脳はうまくできていて、トラウマ級のことは心の深層意識に残りますが、そうではないレベルの辛い事は日々忘れるようになっています。怒られたり叱られたりして頂いたアドバイスはそうそう残りません。

 

もし残そうとするのであれば怒ったり叱ったりした前後に

その倍は褒めるべきです。でないと内容よりも

 

「怒られた」

 

という部分しか残らずそれは脳によって自動削除されます。

 

ぜひ活用してみてください。

 

3、パフォーマンスが上がる

1、2を読んでいただけたのであればもうお分かりでしょうが、人は褒められると

 

・ポジティブになる

・嬉しくなる、幸せになる

・褒められた事を覚えておける

・他の人も褒めたくなる

 

という気持ちになります。

これらは何をするにも日々のパフォーマンス能力を向上させます。

 

また人と接するときも言い方1つでこちらの真意を理解してもらえるか、誤解させるかは簡単に入れ替わります

 

Good or Badを選ぶのであればできたらGoodを選びたいはずです。

 

褒めあい、そして向上しあい、日本社会、音楽業界ももっともっと繁栄する事を願います。

日々レッスンをさせて頂く中で褒めた時の人々の笑顔や照れ笑いはこちらの心まで暖かくしてくれます。

 

改善点や悪い点は自分で勝手に気付くまで行わないと分からないものですが、それ以上に自分の良い点も褒められないと気づきにくいものです。

 

ぜひまずは褒めましょう、褒めて褒めて褒めまくりましょう。

 

人やモノの良い所を発見する癖は、自分自身の事や自分が今生きている、見ている世界の良い所も発見しやすくもします。

 

何が良いって、簡単で無料です。褒めれば良いんですから

 

ご読了ありがとうございました。

河野一之

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