演奏会のプログラムに挟むアンケートの活用3選 | 河野一之のブログ

河野一之のブログ

河野一之の公式ブログです。

演奏会のプログラムに挟むアンケートの活用3選

演奏会を行う際、お客様からいただくご感想やご要望などをお書きいただくアンケート

 

打ち上げの席や後日読ませていただくと大変勉強になり、お褒めの言葉があれば厳しい練習や準備の時間が報われる思いになります。

 

そのようなアンケートで、情報の受け取り方を変えたりアンケート自体の活用方法を見直し自分たちの演奏会をより良くするための活用法3選です。

 

 

 

目次

  1. 受け取るのはポジティブな意見のみで良い
  2. 手間と効果の比率を考える
  3. 様々な用途のために使う
 
1、受け取るのはポジティブな意見のみでいい
アンケートにはお客様が演奏会の合間や終演後にわざわざお時間を作って書いてくださった貴重なご意見、ご要望があります。もちろん本当に素晴らしい内容をお書きくださる方々が大半です。
 
しかし中にはこちらが受け取る必要のない内容もあります。
  1. 演奏に対するネガティブな意見
  2. まるで高圧的な指導者のように書かれた意見
  3. 演奏会の内容と全く関係のないこと
  4. どうしようもできないこと(天気が悪い)
  5. 完全にお客様の個人的な意見(〇〇の曲はいらない、△△をやるべき)
これらの意見を正直に受けとめ改善をしようと働きかけすぎると
 
  • ファンになってくださるお客様が減る
  • 今までファンでいてくださったお客様が来なくなる
  • 自分たちがしたい演奏会ができなくなる
  • 自信を持って演奏会に臨めなくなる
 
例えば蒙古タンメン中本を例に出します。
辛うまのラーメンを提供し独自のサービスと共に大人気ラーメン店の地位を築いています。
 

しかし、もしこの中本が

  1. 味に対するネガティブな意見、辛いからもっと優しい味にしろなど
  2. 他のラーメン屋っぽいお客様からもっとこうした方がいいなどのアドバイスを書かれる
  3. ラーメンの事についてではなく、中本の業務形態について書かれる
  4. 痛風になった、どうしてくれる(どうしようもできないこと
  5. ケバブが食べたい、メニューに入れろと言われる(個人的な意見
これらの意見を全部聞いたらまず最初に
  1. 今までファンだった方々は100%来店しなくなります。
  2. またネガティブなご意見をくださる方の多くは2度と来店しません
これは演奏会でも同じです。
自分たちが精一杯の準備をして演奏会で形とする。もうその時点であとの判断はお客様がするものです。
 
そのお客様だって人間ですから体調や機嫌、ホルモンバランスによってAという音楽を聞いても
100点に感じたり、25点に感じるなど本当に人それぞれです。
 
またできる事なら100点に近い点、つまり今この時点でポジティブなご感想をくださるお客様を大事にするべきです。
 
それはバンドのファンになってくださるからです。
バンドの今この現状を楽しんでくれて今後ますますの発展を期待してくださっているからアンケートにポジティブな意見を書いてくださっています。
 
例えば以前こんなツイートしました。

これにはもう一言あり、初期のネガティブな意見の他にポジティブな意見も多々ありました。

僕はそのポジティブな意見だけを聞き、あとはそのポジティブな意見をくださったお客様たち=つまり僕らの演奏を楽しんでくださる方々のために演奏をし続けました

 

その結果がこの数年後の話です。

 

なんでもかんでも自分に不都合な意見を無視しろというわけでは決してありません。

 

要約すると、褒めてくださり、我々を好きになってくださるお客様を大切にしませんか?という話です。

 
2、手間と効果の比率を考える
アンケート、いつもやっているしまたやろうと習慣になるばかりで、活用はできているでしょうか?
  • アンケート内容を考え
  • お金をかけて印刷をし
  • 筆記用具も用意し
  • 会場へ運び
  • プログラムに挟む
  • 集めたアンケートをメンバーに見せる
  • 年々増えるアンケート結果を永遠に保管する?
というプロセスが生まれます。
もしこれが好きで好きで仕方ない人が行なっているのでしたら良いのですが、そうでない場合大変な負担です。
 
しかも、多くのバンドが演奏会後ロビーにてお見送りやご挨拶を行なっています。
その際に実際にお客様の目を見て頂くご感想が一番ではないでしょうか?
 
またアンケートが挟まれているせいでお客様に演奏会中の集中力を途切れさせてしまうこともありますし、アンケート内容を考えながらまるで審査員のような考えも浮かぶかもしれません。
 
もし手間と効果の比率が合わないのであればバンドとお客様の双方のためにもアンケートを無くすという決断もありです。
 
3、様々な用途のために使う
アンケートには様々な用途があります。
お書きいただければお客様の個人情報が収集できます。
  • 年齢
  • 性別
  • ご住所
  • お名前
  • 音楽に御関係があるか
  • 曲のお好み
  • ご感想
  • ご要望
  • お座りになられていた位置
  • etc
この中でもしご住所をいただければ
←次回の演奏会やイベントのご案内をお送りできます。(アンケートにその旨の併記は必要)
 
年齢、性別、曲のお好みがわかれば
←今後の演奏機会で事前にお客様の客層がわかればこのデータを利用して選曲に活かせます。
 
お座りになられていた位置がわかれば
←その時その瞬間その人しかわからないそこでの”聞こえ方”を知ることができます。
 
GoogleやFacebookなどが血眼で個人情報を欲しがるのはそのデータが売り物に繋がるからです。我々が頂くアンケートも見方次第では宝の山です。
 
2でも書きましたがもし紙媒体と筆記用具の用意が負担になるようでしたら今では
スマフォ一台あればグーグルのアンケート機能や様々なもので対応できます
 
例えばグーグルのものであれば
 
・自動集計
・アンケート内容も自由
・QRコードをプログラムに載せるだけ
 
と大変気軽にこれまでの作業を全て省くことができます。
経費削減、マンパワーの節約です。
 
せっかく頂くアンケート、よりお客様とバンドにとって簡単に便利になるように工夫をし、更にいただいた情報はお客様の同意のもと最大限に利用すべきです。
 
まとめ
アンケートを頂くのは本当に励みになります。
しかし、頂くアンケートによっては毒にもなりその後ずっと消えない心の傷にもなりかねません
 
なのでアンケートから頂く情報の
 
・受け取り方
・本当に必要か毎度考える柔軟さ
・活用方法
 
これらは毎度常に情報を更新し行なっていくと、せっかく頂くお客様からの大変貴重な意見をバンドのために活用できます。
 
ぜひ考えてみてください。
 
 

 

 

2019年12月21日

河野一之レッスン会参加者募集中

 

河野企画オンラインサロン メンバー募集中

普段ブログに書いているものの元ネタや日々の新鮮なニュースを毎日配信。

ポジティブに日々を過ごす心得も配信しています。

ぜひご参加ください。

https://kazuyukikouno.wixsite.com/bassjunkie/onlinesalon