演奏会の流れを作る方法3選(金管バンド) | 河野一之のブログ

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演奏会の流れを作る方法3選(金管バンド)

です。

食欲の秋、芸術の秋、そして音楽の秋ということで日本中、世界中様々な所で音楽会やコンサートが催されています。

 

演奏を重視したもの、演出に凝ったもの、お客様とのコミュケーションに凝ったものなど様々な種類のものがありますが、どのコンサートでも大切なのは”流れ”

 

素晴らしい演奏

豪華なコンサート会場

きらびやかな衣装に演奏家たち

 

この素材を活かすも殺すも流れ次第です。

今日はそんな演奏会の真っ只中に流れる流れ=進行の作り方3選です。

 

1、頭の中で演奏会を一度行う

2、文章化する

3、お客様の立場になって考える

 

1、頭の中で演奏会を一度行う

ソリストがいたり、バンドの立ち座りがあったり、曲間の間の司会があったりと

演奏会の最中には本当にたくさんの工程があります。

 

しかし、1つ1つ丁寧にイメージをし、対策を練ればまるでゲームのコンボのように決まり

演奏会をどんどん盛り上げてくれる要因の1つになります。

 

そのために曲や奏者、演奏会の尺、会場、衣装など当日の条件が知らされた時点で

一度コンサート最中の流れを頭の中でイメージしておきましょう。つまり

 

事前に演奏会を脳内で行います。

 

  1. 開演5分前のブザーがなる
  2. 奏者が入場
  3. 指揮者入場
まずここまで想像をしただけで何項目か選択肢が現れます。
上の番号と連動↓
 
  1. もし緞帳(どんちょう)を降ろせるのなら奏者を板付にし、開演と同時に緞帳をあげつつド派手な演奏を行う?
  2. コンサートマスターは一緒に出てもらうか、個別にするか。奏者それぞれの着席の仕方は?どこのパートから入場する?
  3. 指揮者入場時にバンドに立ってもらうか、いきなり始めたい場合演奏の準備をしておいてもらいその後指揮者の礼を入れる、プリンシパルと握手をするか
  4. etc
とたった三項目ですがこれだけの選択肢が選べます。
 
この選択肢のアイディアはこれまで自分が見てきた演奏会からの体験で出てきますので、より多くの種類の演奏会に足を運び引き出しを増やします
 
  • 演奏会の趣旨
  • 客層
  • 時間帯
  • 会場の設備
  • 奏者
  • 準備期間
演奏会によって選べる項目や増やせる項目は変わってきますので
多くの経験を踏んで、どれがお客様にとって
一番良いかをよく考えて選択をしましょう。
 
それにより演奏会の流れがよりスムーズになります。しっかりと計画された上でのエンターテイメントに繋がり安定し、安心して楽しめる演奏会を提供しやすくなります

 

2、文章化する

次に自分の脳内で固めたイメージを文章化します。
これは奏者やスタッフの方に自分のイメージを共有するのに大変有効です。
 
また文章化をしている時点で自身の案を具現化する作業がイメージ化に続いて2度目となります。そのため不都合がある箇所に気付きやすくなり、奏者に伝える前にイメージの修正が可能です。
 
可能な限り
 
  • 抽象的な表現は避ける。
  • シンプルにわかりやすくする
  • 奏者からの質問に答えられるように様々なイメージを具体化しておく
 
 

・もし演奏会の流れに関することなら時系列に沿うように

・もし曲中の流れに関することなら小節番号やレターに沿うように

 

文章化を進めましょう。ここはとても重要です。

 

3、お客様の立場になって考える

イメージ化、文章化ができたらバンドで実演できるところは

演奏会前のリハーサルやゲネプロで試演してみます。

 

しかしあくまで、なんでもそうですがより良いものは

 

  • いかにシンプルに
  • いかに少なく
  • 最小限で
です。
せっかくイメージ案をだし文章化したものであっても容赦なく削ぎ落としていきましょう。
 
自分が最高だと思えるものを提供するに越したことはありませんが、お客様の立場になって考える目線もとても大切です。その目線を勉強するために自分自身が数多くの演奏会、公演へ出向き自分の経験値を増やすのです。
 
そうでなければゴテゴテとした無駄の多い、つまりやり過ぎとなってしまい逆に流れを崩しやすくなります。
 
自分がやりたい演奏会と、自分が見たい演奏会
両者のすり合わせが見ず知らずのお客様に感動を与えます
 
譜面台1つ舞台上に出す時間だけでお客様の興を削ぐこともできます。
また逆に譜面台なんていつの間に出ていたの?と思わせる流れを作り出すことができていれば、場の流れを壊さずどんどん演奏会の雰囲気は良くなっていきます。
 
  • 指揮者目線
  • 奏者目線
  • スタッフ目線
  • お客様目線
演奏会1つを取っても多角的な目線を要求されます
しかし、それを逆手にとりあらかじめ準備をしておけば大変テンポの良い
高度なエンターテイメントのコンサートにすることは可能です。
 
 

まとめ

  • 奏者
  • 指揮者
  • スタッフ
  • 黒子
  • 司会者
その日関わる全ての人の協力で流れがあるコンサートか、そうでないコンサートかは簡単に決まります。
 
ぜひ一人でも多くのお客様にお楽しみいただけるよう、”流れ”を意識して準備に励んでみてください。
 
オススメは一流のエンターテイメントを演者の目線で見にいくことです。
ディズニーや劇団四季、素晴らしいオーケストラ、ソリストなどエンターテイメントのプロの世界は流れも別格です。
 
ぜひ良いところをたくさん真似してご自身の演奏会に取り入れ素晴らしい演奏会をみんなで増やしましょう。
 
ご読了ありがとうございました。
 

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