大人だろうが子供だろうが | 河野一之のブログ

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日本には子供、幼児、生徒、児童、大人、初老、妙齢、おじさんおばさん、若者、新卒、成人、老人、赤ちゃん、新生児、還暦、etc

年齢や容姿、位で区別した呼び名があります

でも総称すると人間です

還暦をお過ぎになった方から小学生まで様々な方々のレッスンをさせて頂く際に感じますが

大人や目上の方へのレッスンは日本人としての教養があれば対応できますが、自分よりも年下の方、特に小学生や中学生の義務教育期間中の方々へのレッスンというのはすごく気をつけなければいけないと考えています

なぜかというと我々目上の人間からの言葉は絶対だと指導されている事が多く、かなりの影響力や威力をもって伝わってしまうからです

なので、わざとフランクに丁寧語は使いつつ友人と一緒に音楽を作っているかのようにやるようにしています

友人なので、無礼な態度を取れば怒られます

友人なので笑ったり少しふざけつつやるのもありです

でも友人なので立場は同じ、更に同じ目標があったら一緒にそこへ向かうべきです。友人同士、同じ目線同士にしかないような秩序も必要です

友人同士なので筋が通ってないことは言えません

こちらにわからないことがあれば謝罪や宿題にさせてくれと素直にいう必要があります

時には近所の少し年上のお兄さん的立場になって、僕の経験上なんだけどと言って理屈では説明できないことは実体験を持って分かるように説明する必要があります

相手にわかってもらえないときはこちらの経験値が足りていないからと自覚が必要です

小学生や中学生、児童らの方がモノゴトの本質を分かっています

彼らが疑問に思う事はもしかしたら我々が忘れてしまっている大切な事の場合が多いです


といった具合に気をつけて指導というか、一緒に研究させてもらってます

これは大人の方々にも同じで、僕たち音楽家はたまたま音楽が好きで、それを専門的に研究しているだけなのです

宇宙が好きで科学者になって、夏の子供向けの科学研究発表会でふんぞり返って子供達がわからないような言葉や説明の仕方をして勝手に満足して帰っていくような人はいないわけです

車の教習を受けに行き、こちらが意味や訳を理解し辛い説明や講義、指導を行い入校したのにも関わらず免許取得者の数が減ればその指導官は首な訳です

でも音楽家に免許や資格は必要ありません

特別な学位や講習もありません

なので非人道的な指導をしてしまい人の心を傷つけてその人の音楽、人生を傷つけてしまう方も多いです

もしかしたら僕もそうしてしまったことがあるかもしれません

だから我々音楽家はずっと勉強し、研究し、練習が必要です

なんで今この世の中に音楽があるのか

またこの世の中に存在するものは本当は全て人を幸せにするためにあるはずなのです

そんな前提で音楽があり、それを指導つまり音楽の素晴らしさを後世に伝達していかなくてはならないのです

間違っても自分が得た知識や技能をひけらかしそれでマウントを取るようなことはありえないのです

なので僕が指導に行く際は、過去の僕を救いに行くような、過去の自分を楽しませに幸せにしにいくようなそんなつもりでいくのです

音楽をもっと楽しく演奏、視聴、体験できる人が増えますように

ケバブうま!

ついに10日後です!