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リア海軍航空隊と第二機動艦隊の空母航空隊が空戦訓練を行っていた。
これまで地中海の制空権は空軍に任せていたイタリア海軍だったが、冬戦争における日本海軍空母機動部隊の活躍に空母の必要性を感じたドゥーチェの命令により、海軍航空隊が作られた。(なお、艦載水上機もこの際に権限移行された)
しかし……育成組織もなく、陸上の飛行場使用では空軍と対立してしまい、とりあえず建造した空母アークィラ(と言っても客船ローマからの改造)も載せる航空隊が無いので手持ちぶさたの状況だった。
そんな時にヨーロッパへ来航(東海岸襲撃を終えて寄港)した第二機動部隊はムッソリーニとって天からの恵みだった。
だが、ヒトラー死亡の一件でドイツに回され、その機会を失ったかに見えたが、イギリスが黒海方面からの攻勢を計画、第二機動部隊が来航するとしったムッソリーニは日本政府と海軍に頭を下げ、第二機動艦隊に空母航空隊の協力を要請した。
これを受け、日本政府と海軍から第二機動艦隊はドイツに次いで2度目となる空母航空隊錬成訓練の教官役となっていた。

松島宮
「……にしとも、僅か1隻の空母では意味が無いだろう?」

加賀艦内の長官室の小さい窓から訓練風景を見ていた松島宮は滝崎に言った。

滝崎
「まあね…一部の噂ではアメリカから護衛空母を買うとか…なんて話もある」

松島宮 ハワイ coach
「ふーん…まあ、他人の事だから、口を出す気はないが……だが、何時イギリスは作戦を発動する気なのか…このままでは冬になるぞ」

滝崎
「……その冬を待っているのかもな」

松島宮
「どうゆう事だ?」

滝崎
「冬になればソ連軍は反撃に出る。その横腹を突くのか…あるいは、こちらが冬に攻勢を行わないと思って油断しているところを突くのか……まあ、ジョンブルさんの腹内は黒くて解らないからね」

松島宮
「……確かに、あの国の腹黒さは有名だからな。しかし、何時になるかぐらいは噂程度でも出てくるものだが…」

エーディト
「大変、大変、大変、大変だぁ!!!」

そう言ってエーディトが入って来た。

滝崎
「どうしたんだ、エーディト? レナータみたいに騒ぎながらなんて…」

エーディト
「大変だ、滝崎!! ビスマルクとティルピッツが作戦に参加するそうだ!!」

松島宮
「なに…ビスマルクもティルピッツも、半年のドック入りではなかったか?」

エーディト coach プラダ
「そうだ! シャルンホルスト、グナイゼナウも参加だ…まったく、無茶をし過ぎだ」

そう言いつつ、嬉しそうに語るエーディト。
それを聞いた滝崎は顎に手を置いて考える。
そして、手を叩いた。

滝崎
「なるほど…少し読めたぞ」

松島宮
「何が読めたんだ?」

話を知らないエーディトの代弁の様に松島宮が訊く。

滝崎
「ジョンブル公の腹の内さ。今度の作戦、大規模な事になりそうだ」

エーディト
「大規模って…イギリス艦隊、イタリア艦隊、我が第二機動艦隊にドイツ艦隊…4か国艦隊なら大規模にも…」

滝崎
「アメリカ艦隊、更にフランス艦隊が加わるとしたら?」

松島宮
「………まさか、イギリスはヨーロッパ方面と黒海方面に戦線を分ける気か?」

滝崎
「船舶輸送力は大きいからね。それにアメリカならヨーロッパと黒海、同時に膨大な補給を行える。敵は分散、味方は集中…孫子の兵法に則ったやり方だね」

松島宮
「…やれやれ、イギリスの腹の内は広いな」

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「あぁ…だが、トルコの件は我が国と日本がどうにかしないと無理だがな」

滝崎
「第一次大戦の件でイギリスとトルコの外交関係は悪いからね」

松島宮