夢を見ることは時に孤独にもなるんだ
(秋元康氏「サイレントマジョリティ」より)


私が転職して1年がたちました。

誰もが知る世界的にも有名な超大企業に24年間勤めた上で、敢えて選んだ道です。

転職先もIT関連企業ですが、ほぼ無名です。


先日、いまの会社で仲良くなった方と飲んだとき、こう言われました。

「こばさんは前の会社が嫌でここに来ていいるわけじゃない。より違う、高い理想を持って、求めて来ている。そしてこの1年の経験。もうもとには戻れませんよ(笑)」



この1年は、経営陣の端くれとして奔走していました。
事業計画、採用、運営方針、育成、営業、損益管理など、前職で経験したことのない仕事に、やりがいを感じ、数名だった組織はいまでは30名ほどになっています。
お客様にも、その幹部の方にも認めていただきました。

だけど、人手不足があり、その要員確保ができなかったり、利益はでているものの、それを圧迫する原価投入、最たるは、私を良く思わない人からの裏からの根回しにより、最近、私は降格。

私は現場常駐、役員さんは私がいたポストへ。
その役員さんには申し訳ないのですが…


なにが足りなかったのか、かなりふさぎ込みました。

いまでもその解が出せていません。

おそらく、なにかあるのでしょう。

ですが、なぜか、うちの取締役や役員に対しては、「こんな考えだからだめなんだ」という思いはなく、「結局うまく立ち回れず、取り込めなかった自分の力不足」と考えています。



うちのメンバーは、ほとんどが現場常駐組なので、そこの立て直しを図ろうとしています。

やはり、大変なプロジェクトなので、私も手を動かし、汗を書いて走り回っています。

ですが、いまだにお客様にはプレイヤーとして認めてもらえていません。

「こばさんは別格」
「こばさんは管理者だからね」


現場にいるマネージャには、「こばさんが入ったら急に課題の消化スピードが上がりました!」




冒頭に戻りますが、「もう戻れないんですよ」という言葉。


私は、
私の考え方は、
私の立ち回り方は、
メンバーやマネージャのそれではなくなっていました。


という話を呑みながらしていたときに投げかけられた一言でした。




全体を俯瞰しながら、ときには作業して、そのやり方や動き方や判断の仕方を見せていく。

そんな意識でやっています、思えば。



あと一番大きいのは、諦めていないことです。
私が上に行く、とかそんな小さな話ではないです。
おかしな人事配置をはじめているいま、そんな人事をやるから、絶対おかしくなっていくことは明らかなのに、「経営陣が無能」と諦めていない自分がいます。

むしろ、こいつら、どうしたら気持ちよく私の言う事に従うだろう、って考えています。(言葉悪いですが^^;)



これが出来るのは、やはり、この1年の経験と、だんだん孤独感に馴れてきたことが大きいです。


自分が良しと思い、推進させるとき、誰も同じ位置にはいないことを知りました。

相談できる人はいないのです。

もちろん、すべてはわからなかいものの、協力者はいます。

でも、最後は私次第。



私がどう動くかで、いろいろな物事が動く経験をしたが故に、孤独感を感じることが多くなり、ときに沈んだりもしました。

人に嫌われる、疎まれることもあり、やはり沈んだりもしました。


だけど、いまは、それでいいと思っています。



なぜなら、私は、まだ、先に進もうとしています。

むしろ、いま、これらを経験できたことは、大変貴重でした。




これからは、いよいよ、自分の夢に向けた準備をはじめます。


いま知り合っている人たちの道もちゃんとみながら、いろいろな施策を打っています。



冒頭の投げかけに、私は、笑いながら、「もう戻れませんね」と、答えています。



まだ、夢を見て、そこに向かいます。

孤独にもなるでしょう。



でも、もう自分の道を進んでいます。
マジョリティには戻れません。



これがマイノリティの孤独なのだと、少し楽しんでいきたいと思っています。