WBC日本代表の栗山英樹監督は
私より一年年上の61歳である
だからこそ選手よりも栗山監督の
考え方や行動にどうしても目が
行ってしまう
日本代表の監督としてよくあれだけの
選手をまとめて成果を出すことが
どんだけ大変かを野球を知らない私でも
相当大変だったと思う
栗山監督は心に秘めていた言葉があると言う
「稚心を去る」
それは自著のタイトルともなっている
稚心を捨てなければ
「世に知られる人物になれない」
と言うものだ
「稚心」とは「子どもっぽい心」のことで
幼稚な考え
わがまま
自分勝手
甘え
他人のせいにする
自分の思い通りにならないとむくれる
などのことでそれを“去る”=捨て去ることだ
それを捨て去らない限り何をやっても
決して上達はしないのでとても世に知られる人物と
なることはできないと言う意味である
幕末にの武士・橋本左内が数え年で15歳のときに
このようなことを書いたものだ
中学三年生が書いたのか
まずは「稚心を去る」ことが
立派な武士になるための第一歩としている
成長を妨げているのは「子どもっぽい心」
要するに「わがまま」であるケースが多い
みんな心の中に
「大人の心」と「子どもっぽい心」
が共存していてうまくいかないと
すぐに「子どもっぽい心」が出てきて
人を「わがまま」にさせるのだ
よく恋愛で女性が
「彼の子供っぽいところが好き」
なんてことがよくあるが
それは最初だけであり一緒に暮らすと
必ず愛想を尽かされる
そして余計なことまで考えて
いつもイライラして仕事が手に付かない
はっきり言って時間の無駄何もいいことがない
心が子供で大人になり切れていないので
仕事や私生活でもトラブルはあとを絶たない
よくチームワークの話をする時に
ラグビーの合言葉
「一人は皆のために
皆は一人のために」
は誰でも聞いたことはあると思う
自分を捨てて人のために尽くすということを
真剣に向き合えるようになって行かなければ
成長はないのである
社員の中にもまだまだ「幼稚な心」を持つ者も
いるのでどうしたら「大人の心」を持てる
ようになってもらうのが私の仕事だと思う
「大人の心」が出てきたら自然と
「チームのために」となり自然に結果は
出てくると感じている
そう偉そうなことを書いている
私もまだまだ「幼稚な心」が時々出ているのを
自覚しては一人で反省しきりだ
栗山監督の考え方や行動を少しでも
真似ができたら「幼稚な心」が
「大人の心」変化できると確信している