肝硬変末期で腹水がたまり
全身黄疸の78歳の男性

まだなんとか水分は摂れていたので
高カロリー飲料を飲めると言うことで
在宅での看とりとなり退院した

主介護者は長男のお嫁さん

しばらくは飲んだり食べやすいものを
食べれたりしていたが

数週間後にはなにも受け付けなくなった
往診や訪問看護で点滴をと打診しましたが

お嫁さんは、
『もうなんにもしていりません』
キッパリ言い
訪問看護も週2回の保清のみでした

だんだん弱っていく人をみている人は
大体、点滴だけでもとか看護師さん毎日様子を見に来てとか、緊急コールも頻繁あるものですが

このお嫁さんは一切そういうことはなく
最期まで枯れていく姑を看とりました


こんな気丈な方はほんとにめずらしい
ただの1度も慌ても取り乱しもせず
・・

なんて勇気のある人なんだろうかと
感心ひとしきりでしたが真顔

もしかしたら患者さんは痛みや苦しみを訴えていたのではなかろうか
と一抹の不安もよぎりました

まぁそれも今となっては神のみぞ知るですが・・ショボーン