<理由> 
■ 高校時代に英語 or 数学でずば抜けた高校生は 
  全ての科目で、高成績を取れる素質を持っている。 
■ 慶應の他学部と同じタイプの学生を集めない。 
■ 受験テクニックにたけた受験生より、素材重視 
■ 受験で疲れた受験生より、疲れていない高校生 
■ 大学は米国型で、入学より、卒業重視。 
  (大学時代の方が勉学が厳しい) 
■ 大学に入学して、新学問を学ぶのに、古く浅い 
  知識(日本史)等は不要 
■ コンピュータ言語が必須であるため、数学、英語の言語能力 
  が高い人は適正がある。 
■ 帰国子女の英語高得点者で、かつ日本語の文章能力が高い 
  学生を獲得できれば、東大、一橋より、優秀な学生を集められる。 
まだ触れられていないSFCの特徴について少し述べます。
そもそもSFCの一番大きな特徴は、その存在自体が、一般的な「●●学部▲▲学科」に代表される学問領域の専門分化に対するアンチテーゼである点だと理解しています。
SFCの考え方は、大体以下のような感じです。
「現代の複雑な社会環境において、1つの専門領域の知識だけで解決できる問題は少ない。
自ら問題を発見・設定する力をつけ、問題解決のために学問領域に捕われず必要な知識を学び、解決に導く自律性を身につけて欲しい。
そのための武器と環境は用意してある。」と。
SFCの学部が学問領域をはっきり表していないのは、このような考えに基づいています。
結果的に、座学だけでなくプロジェクトベースを好むという特徴も生まれます。
ITや英語のようにメディアが持ち上げていた点は全員の必修科目ではありますが、SFCを特徴づける本質的な部分ではありません。

そして、当時から学生が自戒してよく言っていたのは「何も考えずに4年間過ごした奴には、何も残らない」ということです。学校が自分の4年間の中心軸を設定してくれないので、自分で考えなければなりません。専門的に深めたい領域は何か、補完的に学ぶ領域は何か、全て自分で考る必要があります。
よって、もしSFC出身者に会って中途半端だと感じたならば、それはSFCの責任ではなく卒業生個人の責任です。
SFCでの典型的失敗例です。