おはようございます
韓国のプチ歴女を目指すちゃん子ですおねがい

今日はドラマ「チャン・ヨンシル ~朝鮮伝説の科学者~」からみる
朝鮮の身分制度について
考えてみたいと思います。





朝鮮伝説の科学者 チャン・ヨンシルは
奴婢という身分でした。

これは彼の人生に最後のほうまで
(功績が認められ両班になったあとでさえ)
つきまといます。

ではこの身分制度とはどのようなものだったのでしょうか。






李氏朝鮮時代の身分制度はとても厳格なものでした。

王様の下には両班(ヤンバン)と呼ばれる
いわゆる貴族がおり、
その下に中人、常民、賤民とよばれる
人たちがいました。

朝鮮は両班の国といわれるぐらい、
貴族の力が絶大でした。



朝鮮の身分制度の背景には、
儒学があります。

李氏朝鮮より前の高麗の時代は
仏教が中心でしたが、
僧の権力が強くなり
李氏朝鮮では仏教を弾圧し
かわりに儒学による統治をすすめました。


儒学は身分制度をつくるのに
適した考え方をしています。
日本で昔あった尊属殺人という考え方も
儒学の思想からきているといえるでしょう。


※尊属殺人罪
親は子よりえらいという考え方により、
親が子を殺すより
子が親を殺すほうが重罪に処せられた。

日本の尊属殺人罪は
1995年に削除されましたが、
韓国や中国ではまだ残っているそうです



仏教の弾圧については、
織田信長の比叡山延暦寺の焼き討ち。

儒学の採用については
江戸時代の身分制度の確立と、
日本の歴史ともリンクするところが
ありますね。


今なら身分制度なんて時代錯誤もいいとこと
一笑しますが、
この時代はもちろん大真面目。

下の者がいるからこそ、
上の権力を持った人間がいばれるのです。


日本でも穢多、非人と
よばれる人たちがいました。

士農工商の下に位置付けられ、
自分たちよりももっと下の人がいると
思わされ、優越感を持たされていました。


チャン・ヨンシルは天才的な頭脳をもちながら
中々まわりにそれを認められません。

なぜなら自分たちより下だと
思ってた存在の才能を認められないから。

そして、才能を認めたとしても
一度でも例外をつくり奴婢から抜け出す
人間を出してしまえば、
他の奴婢たちも奴隷という自分の身分を
受け入れ続けることが出来ないからです。

身分制度を壊すということは
国の統治を根底から揺るがすという
ことなのでしょう。


ここらへんのことはドラマでも描かれていました。

「お前(チャン・ヨンシル)が奴婢でさえ
なかったら、よかったのだ」

と官僚から言われます。

チャン・ヨンシルが奴婢でさえなかったら
官僚たちももっと大手をふって、
チャン・ヨンシルの才能を認め、
様々な功績を残すよう支援できるのです。

その反対を押しきった4代王 世宗は
さすが民のための王という感じですが、
それも長くは続けられません。

やはり統治というのは時代の流れも
あるのでしょう。


身分制度といえば
現代では悪の言葉という印象ですが、
昔は国の秩序のためにも存在したようです。

ただ国のために下の階級の人間が
苦難を強いられていいというわけでは
ありません。


チャン・ヨンシルというドラマを
見ながら、現代の日本や韓国にも
身分制度は本当にないのか
考えさせられました。

あるという人もいれば、
ないという人もいるでしょう。

大切なのは、気づかないうちに
自分もおかしな色眼鏡で
人を見ないようにすることだと
思いました。


そんな身分制度について考えさせられるドラマ
「チャン・ヨンシル ~朝鮮伝説の科学者~」は
全24話と韓国の歴史ドラマにしては
とても見やすい長さになっています。

このドラマはその他にも天体や
ものづくりについても勉強になることが
たくさん✨✨
というか、そっちがメインのはずびっくり

気になるかたはぜひ、
見てみてください爆笑


ちゃん子さくらんぼ