ベートーヴェンの変奏曲

 

 

 

 

 

 

当時の変奏曲の多くが、聴衆にとってなじみのある既存の旋律(例えば人気のあるオペラのアリアなど)を基にしていたのに対し、

この変奏曲では、作曲家自身による主題が用いられている。

出版に際して、ベートーヴェンは、「本当に全く新しい手法」を用いた作品であると宣伝した。

おそらくベートーヴェンが主張したかった特徴は、

6つの変奏の調性が以下のように3度ずつ下行している点。

 

 

3年か4年前の動画なので音が非常に悪いです。

 

 

 

 

 

 

Nel cor piu non mi sento  モハヤ私の心には感じない虚ろな心


 

 

この曲は、ジョヴァンニ・パイジエッロの作品、Nel cor piu non mi sento(もはや私の心には感じない)。

 

イタリア歌曲の中でも、特に良く知られているもののひとつです。

 

わたしも、カロミオベンとともに、音高の授業で習ったから、人生で、最初に出会ったイタリア古典歌曲でした。

 

教師が弾く、ピアノの音を聞いたとき、それまで慣れ親しんだ音楽とは異なる、

 

一段上のものに触れたような印象をもったのを覚えています。

 

 

曲頭から、一筆書きのように、淀みなく流れ出す、軽快でお洒落なメロディ。

 

イントロを含めて、わずか30小節の小曲であるが故に、少しの無駄や隙間も存在しない。

 

成熟品の、風格を供えている。

 

まるで、小物アンティーク芸術のよう。

           

 

 

まず、良く知られているように、ベートーヴェンが、この旋律を主題にして、

 

ピアノのための変奏曲を書いています「パイジエッロ水車小屋の6つの変奏曲」。

 

その他としても、少なくとも以

 

 

Nel cor piu non mi sentoは、これら後輩たちの才能にも彩られ、

 

不滅の名曲となって、現在に伝えられています。