セドナを夜に出発したオレはグランドキャニオンを目指していた。
グランドキャニオンはセドナの北に約110マイル(約177km)ほどの所に位置している。
オレはセドナを日がくれてから出発して途中何度か休憩しながらグランドキャニオンへ向かった。
グランドキャニオンに到着したのは出発してから約3時間位後の夜の23時位だった。
到着したのが夜だったので、ハイウェイ脇の安全そうな場所に車を駐めて車中泊をした。
ちなみにオレはグランドキャニオンのサウスリムという南側に位置する所に行った。
ちなみグランドキャニオンの北にはノースリムという所もあるがオレは行っていない。
それと、ここでグランドキャニオンについて少し説明したい。
グランドキャニオンはコロラド川の水の流れによって浸食されてできた地形である。
果てしない時間の経過で自然にできたものなのだ。
それを聞いた時はハンパじゃない、ものすごいって思った。
また、実物を間の辺りにすると余計だった。
地球って壮大、その歴史を感じると想像できない位果てしない。
ちなみにウィキペディアで調べてみたらこう書いてあった。
グランドキャニオンの起源は今から7000万年前、この一帯の広い地域がカイバブ・アップリフトとよばれる地殻変動により隆起したことに始まる。
約4000万年前、コロラド川による浸食が始まる。峡谷は500万年前にほぼその全容を現し、現在見られるような峡谷になったのは、約200万年前である。そして今もなお、浸食は続いており、最古でおよそ20億年前の原始生命誕生時の地層を浸食している。
グランドキャニオンの断崖は平均の深さ約1200m、長さ446km、幅6km~29kmに及ぶ。最深地点は1800m。
そうやって見てみると、地球や星の規模って想像できないくらい大規模ですごいしどこかロマンがある。
それにまだ侵食は続いていると書かれている。
自然は常に動いている。
翌朝は朝日が登る位に起床した。
朝日は眩しく美しかった。

[グランドキャニオンハイウェイでの朝日]
そしてオレはグランドキャニオンのゲートをくぐった。
ゲートをくぐる時にパークの入場料1週間分として自動車での入場の場合$30かかる。
そしてオレはとりあえず入場してから車を走らせて1番始めにあったデザートビューという場所に行った。
そして、そこから見たグランドキャニオンの大きさにいきなり圧倒された。
やっぱりグランドキャニオンはグランドキャニオンだった。
音を感じるのを忘れるくらい吸い込まれる感じがした。
でかい。
見ただけで素直にでかいって言えるくらいでかいのだ。

[グランドキャニオンデザートビュー]
また、デザートビューにあるウォッチタワーと呼ばれる灯台もチェックした。
灯台の作りも古く1932年に建てられたそうだ。
雰囲気も作りも趣がありかっこいい。
また中もネイティブアメリカン ホピ族のデザインが壁や天井に描かれていておもしろい。
それにオレはホピ族のデザインがどこかアニメや昔のゲームのキャラクターを連想させるデザインに見える。
やはり人がデザインするとどこか似たり寄ったりしてくるのだろうか?
それに絵がかわいい。
また、そのデザインはどこか宇宙っぽいようにもオレには見えたりもする。
そんなことを感じていた。
ウォッチタワーの中からの眺めもやっぱり素晴らしい。
絵を見て景色を見てとても充実した時間を過ごすことができた。

[ウォッチタワー]


[ウォッチタワー内ホピ族の絵]
ちなみにホピ族とは…
アメリカ・インディアンの部族のひとつ。「ホピ」とは彼らの言葉で「平和の民」という意味である。

[ホピ族の絵]
そこをしばらく楽しんだあと、オレは今度は更に西側に車を走らせてグランビューポイントという所に行った。
グランビューポイントの駐車場に到着して、クルマから降りて早々その景色に見とれた。
グランビューポイントという名前の通りに景色が圧巻されるくらい壮大だったのだ。
またそこには展望台がありそこに行ってみたら、そこにはウォーキングトレイルがあることを知った。
しかもホースシューメサという1463m下にある地点まで約5kmとその日のうちに十分歩ける距離でそこまで行って戻ってこれる距離だった。
オレは早速クルマに戻って、水や食糧をバックに詰めて歩く準備をした。
ただ、準備をしたのはいいが実際に数日間のセドナでの岩山歩きに気合いをいれすぎて身体が若干疲れていた。
一瞬迷っていたら、一人の白人のおじさんが意気揚々と登山靴を履いて現れたのだ。
そしてそそくさとそのウォーキングトレイルに向かって消えて行ったのだ。
それを見てオレも、「せっかくここにいて行かなかったら後悔する」と思い、疲れを振り払いその道を歩き始めた。
先人がいるって心強いし、何かにやる気ある人って人にも勇気を与えるって思った。
そんな知らないおじさんに影響を受けたのだ。


[グランビュートレイル地図と説明]
グランビュートレイルはひたすら急な下りがずっと続く道だった。
さすが5kmの距離で1463m下るトレイル。
帰りの登りが大変そうだなと行きながら感じていた。
それにトレイルの入り始めは冬だったこともあり雪が積もっていた。
ザクザクと雪の上を始めのうち歩き、下に行くにつれて雪もなくなってきて気温も暖かくなっていった。
そこから見えた景色は相変わらずで、その中に徐々に向かって近づいていることに冒険心とウキウキ感であふれていた。


[グランビュートレイル下りにて]
そしてオレはグランドキャニオンの中に入って行くにつれて、景色やその雰囲気にどんどん自分が引き込まれていった。
でかい。
全てのスケールがでかく自分がすごく小さいのだ。
アリとかってあんな感覚なのだろうか?
そして、圧倒される静寂。
自分の歩いている音以外ほぼ聞こえないのだ。
素直に果てしない。
周りには誰もいなかった。
それにまったくもっての無風、雲もない快晴だった。
先に歩いって行った影響を受けたおじさんに一度すれ違っただけでそれ以降会うこともなかった。
途中昼食をとりながらグランドキャニオンと自分のみの世界に浸った。
でっかい景色を見ながらとった昼食は冒険している気分をより一層引き立ててくれた。
立ち止まって見て感じるその岩山達は太陽の光を浴び輝かしかった。
空も真っ青で吸い込まれそうだった。
崖の上だったため下に広がっていた景色も広くでっかい谷の間、でかい岩山達に囲まれていた。
地球ってすごいなと、その星を感じれていた。

[昼食]



[昼食中の景色]
そして昼食後も先を進めた。
途中に放射線エリアがあって近づくなと書いてあったりもした。

[放射線エリア]
そうこう歩いていたらホースシューメサに到着。
ホースシューメサは昔石灰岩の炭鉱で人が来ていた場所だ。
ホースシューメサに着いたら昔の人がそこに来ていた形跡があって壊れた赤レンガでできた建物や缶詰のゴミなどがそのままの形で放置されていた。
人の生い立ちと時間、歴史の流れを大きく感じた。
そこに昔、人が馬などを使って炭鉱に来ていたという力強さと発展に伴う冒険心などを想像し、今の時代とは違う時間など、何か不思議なものを感じていた。
人があの場所を発見していることに感動させられる。

[赤レンガの建物]

[缶詰のゴミ]

[炭鉱跡]
そこにはキャンプ場があって、相変わらず誰もいなくオレ一人だけだった。
やはり目の前に広がる景色はとてもとても大きかった。
グランビューポイントで感じた雰囲気とグランドキャニオンの中に入ってみて感じた雰囲気はまったくと言っていいほど違って感じた。

[キャンプ場]
あの景色を目の前にして、地球とオレのみの世界を感じた。
圧倒される雰囲気と相変わらずの静寂。
オレは地球と会話しているかのようだった。
それに自分自身の命、生き物としての自分などいろんなことを感じ頭に浮かんだ。
そのままオレはそこに2時間近く散歩したりただただ目の前の景色を眺めていたりしていた。
オレはその場を動きたくなかった。
スケールの大きいものを目の前にしてのあの動けなくなる感覚。
オレはすごく大好きだし、生きた心地を感じれる。
そこには感じれる対象と自分のみある感覚だ。
心地いいのだ。
また素晴らしい経験ができた。
自然って本当に偉大だってつくづく思う。
水の流れで、あの地形ができたなんて信じられないくらいだ。


[グランドキャニオンホースシューメサから]
それにこれは余談だが、そこにあったトイレもおもしろかった。
横と後ろにしか壁がなく、壮大な景色を見ながらようをたせる。
もちろんここぞとばかりにオレはようをたした。
おもいっきり解放された気分だった。
それにおもしろい植物もたくさん生えていたりもした。
それに何かの動物の足跡もあった。


[トイレ]




[おもしろい植物]

[動物の足跡]
そしてオレは日がくれる前にクルマに戻るように引き返した。
また、後ろ髪を引かれるような思いでその場を発った。
それに帰りの登りはやっぱりきつかった。
汗だくになりながらひたすらひたすら登った。
足がパンパンで重かった。
でも、気分は最高に良かった。
ゆっくり一歩一歩ひたすら足を運んだ。
夕方になったってことと標高が上がって登るにつれて、気温も寒くなっていった。
そうこう歩いて、やっとの思いで出発地点のグランビューポイントに到着した。
大きな達成感と満足感で心いっぱいだった。
「何でも迷ってできそうならやってみるもんだ」と素直に思った。
先に行ったオレの背中を押すきっかけになったおじさんにも感謝したい気分満載だった。
グランドキャニオンを歩けて本当に良かった。
思った以上の感動を得れた。
そして、ちょうどグランビューポイントに着いた頃にはサンセットの時間だった。
西の空に沈もうとするグランドキャニオンを照らす太陽の光は、とても幻想的で素晴らしかった。
その美しさに心から見とれていた。
サンセットを見にきていたその他の人達もその美しさに喜んでいた。
そこにいたみんながその静けさに言葉をなくしていた。

[グランビューポイント]




[グランビューポイントサンセットタイム]
そしてオレはその日はグランドキャニオンの駐車場に車中泊をした。
理由はどうしても次の日のグランドキャニオンから登る朝日が見たかったのだ。
景色とその瞬間瞬間に惚れている自分がいた。
その日はクルマの中でもぐっすり眠れた。
そして次の日。
まだ星の出ている暗い頃にオレは目覚めた。
暖かい服、厚での靴下を身につけ外にでた。
外は白い息が出るくらい冷んやりと寒かった。
そうこうしていたら東の地平線に輝くラインが見えてきた。
地球が一周してまた新しい一日が始まったのだ。
徐々に登ってくる太陽。
赤く辺りを照らす太陽。
出てくるにつれて感じる太陽光の暖かさ。
言葉を失いただ目の前の景色を眺めていた。
また自分の中で新しい旅が始まった気分だった。
素晴らしい。





[グランドキャニオン朝日]
そしてオレはアリゾナを後にした。
また真っ直ぐの道をただただ、ただただクルマを走らせた。
自分の中に高揚感がたまらなくあった。
ラジオから流れる音楽が最高に気持ち良かった。
帰り道で出会った旅の人達もイキイキしていてアリゾナの雰囲気を最高に感じていた。



[アリゾナからの帰り道で]
「次は何が起こるんだろう?」


