主人が選手の頃から応援し続けてくださる方々がいます。
もう指導者になって久しいのに関わらず、です。
自分が逆の立場だったら……身内ならまだしも、よっぽどじゃないとできない…と思います。
九州学院の米田敏郎先生が、息子の質問に答えてくださったことがあります。
「日本一になるにはどうすればいいですか?」
米田先生は、その秘訣をいくつか教えてくださいました。
その中に、
「自分を大事にしてくれる人を大事にする」
ということを挙げておられました。
息子のメモを自宅で書き写しながら、大事にするということを考えました。
滅多に直接お会いできない方々を、どうしたら大切にできるのかな、と。
その時ふと、それは伝えることではないかと思い至りました。
相手の立場に立つ。思いを伝える。
というのも、ある大事な思い出が脳裏によみがえったためでした。
それは、十数年前、とある大会で主人が優勝した時のこと。
そのすぐ後で、森島健男先生のご自宅に主人とご挨拶に伺いました。
森島先生はお祝いの封筒を主人に渡してくださいました。
そして、そのすぐ後でもう一つの封筒を出してきて、
こともあろうか、
「半分以上は奥さんのおかげ」
と、私にまでお祝いを用意してくださっていたのでした
私は感激のあまり号泣してしまいました。
そんな風にしていただいたのは初めてでした。
森島先生は、何も申していないのに、主人も知らない何かを分かってくださっていた、
ということが伝わって、大泣きしてしまったのでした。
そんな風に、見えないところを認めてくださったことが、
私にとって生涯の財産になりました。
だから、応援してくださる方、大事にしてくださる方に、
そうした方々の祈りへの貢献はもちろん、
せめて伝えつづけたい、と思っています。
感謝を
ひっそりと更新している名もなきブログを最後までお読みいただき、誠にありがとうございました