手先や足先が、いつも冷たいひとと、逆にどんなに寒い冬でも、ぽかぽかと暖かい人がいます。

冷え性でいつも冷たい人にとっては、どうしていつもぽかぽかと暖かいのか、不思議になってしまいますよね。

もちろん寒いところにいれば、たいていの人は体が冷えますが、これは冷え症とは別のものです。

冷え性で、いつも体がつめたいというのは、何らかの原因があるからなのです。

その原因を知ることから、冷え性の改善を考えてみたいと思います。

冷え性には、大きく分けて3つの原因があると言われています。

一つ目は、皮膚の温度センサーの異常によるものです。そして二つ目が、視床下部と呼ばれる部分の異常です。

三つ目が、血流が悪くて熱をうまく生産できないという異常になります。

この3つのうちのいずれかの異常が、冷え性の原因になっているのです。

あるいは、ひどい場合は、これらの原因がひとつだけでなくて、ふたつ重なって冷えを起こしていることもあります。
アンチエイジングドックというものが、今、アンチエイジング医療の中で行われています。

これは、いわゆる人間ドックのようなものなのですが、アンチエイジングに関係する病気や症状をチェックし確認するための、検査になります。

アンチエイジングドックで代表的な検査というのは、どういったものなのでしょうか。

まずは、血管年齢検査です。これは、血管の硬さ、つまり動脈硬化度を調べます。

同時に血管の詰まり具合も調べます。脈波が血管を伝わる速度を計測する「脈波伝播速度法(PWV)」と「指尖加速度脈波法」があります。

また、頚動脈エコーMRIなどを使用して、詳細に検査する施設もあります。骨年齢検査も行います。

これは、骨密度を測定するもので、30代かそれ以前の若い時期から、骨密度の数値が低い場合、骨粗鬆症の予防的な対処が必要になります。

更年期以降で骨密度の値が低い場合は、ホルモン補充療法、薬物療法などで治療することになります。

アンチエイジングドックは、医療機関によって、検査に多少に違いがありますので、問い合わせてみるといいでしょう。
冷え性に効くツボというものがあります。

ツボを抑えるというとなかなかポイントが分からなかったり、

難しかったりするかもしれませんが、ツボを抑えるというよりも

マッサージをするような感じで、冷え性改善を心がけるというのが

良いのではないかと思います。

イメージとしては、ツボというよりも、血流が良くなるマッサージやストレッチになります。

特に冷えやすいのは足ですが、足の血流を促すツボは、ふくらはぎの筋肉の下あたりにあります。

一点を抑えるというのは難しいですから、ふくらはぎ全体を、アロマオイルなどを塗りながら、両手でマッサージするといいでしょう。

皮膚を刺激することによるリラックス効果もありますし、また、筋肉がほぐれ疲労改善にも役立ちます。

また、マッサージをすることで、血流がよくなっていく感覚がわかる方もいると思います。

おそらく、かなり血流が滞っている証拠だと思いますので、毎日続けたり、お風呂の中でマッサージをしたりと、工夫をしてみるといいでしょう。
冷え性を改善するためには、血流を良くする必要があります。

血流を良くするには、食べ物も大事ですが、同じく大事なのが、カラダを動かすということです。

運動すると血流がよくなるというのは、みなさん良くご存知だと思います。

運動までしなくても、たとえば、ちょっと一駅歩くとか、エレベーターではなくて階段を使うなど、ちょっと気をつけるだけでもだいぶ違ってきます。

また同じ体勢をとり続けると血流が悪くなります。

ですから、1時間に一回程度は姿勢を変えるようにしましょう。

足を組むクセのある人はできるだけ組まないようにしたほうがよいのです。
もし、運動を始めるとしたら、「無理のないところから」を心がけましょう。

たとえば、階段一つをとってみても、階段は上りでも下りでも、平地を歩くエネルギーの約20倍のエネルギーを使うといわれています。

無理な運動を突然やるよりも、簡単に体を動かすことを、毎日少しずつ続けるほうが、より効果があります。