◆『かぐや姫の物語』◆ | 映画は生きている。

◆『かぐや姫の物語』◆

日本は、優しい色の国


「かぐや姫の物語」(2013年 日本) 137min.
監督 高畑勲
声の出演 朝倉あき 高良健吾 地井武男 宮本信子


日本人なら知らない人はいない「竹取物語」
水彩画のような優しい色と、
生き物のように動く輪郭で描く、
8年と50億円をかけたジブリアニメ。



ファンタジーな日本最古の昔話も、
改めてじっくり見ると、
哲学的で意外な発見あり。
わがままではなく自由に生きる難しさ。
周囲のために我を捨てて生きる怖さ。
今も昔も、
自分の持つ業を乗り越えないと、
幸福はやってこない。



昨日、旅行先で、
霧の中を飛ぶコウノトリを見た。
優雅な姿に心を動かされた。
人間は、あのコウノトリのように、
自分らしく飛ぶ(生きる)ことができるのか。


かぐや姫と、幼なじみの捨丸が、
一瞬でも自由に二人で飛べたのは、
夢や幻ではないと思いたい。



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