◇『乱れる』◇ | 映画は生きている。

◇『乱れる』◇

死んでも心で生きていた大和撫子

映画は死んだか? ノアルスイユのブログ
「乱れる」 (1964年)日本 98min.
監督 成瀬巳喜男
出演 高峰秀子 加山雄三


大和撫子が年末に死んだ。女優・高峰秀子。
not大和撫子・浜崎あゆみの99%破綻する結婚ニュースなんか5秒でいいので、
高峰秀子がいかに尊い映画人だったかを、
テレビはもっと報道せよ!そして特集せよ!!


映画『乱れる』は、タイトルと設定でエロい事を期待しがちですが、
戦中戦後を生き抜いた女性のかなり真面目な物語です。


戦争で夫を亡くした後18年間一人で働いて生きてきた女(36歳)が、
姉として見守っていた義弟(25歳)に告白される…


「おんな」が働くひたむきな悲哀、ほんの一瞬だけ見せる「おんな」の部分の切なさ。
僕は女じゃないのに、女の気持ちがわかったような気持ちにさせる。
そして、衝撃のラストの表情。

映画は死んだか? ノアルスイユのブログ
彼女の歴史はウィキペディアを見ればよく分かります。
たくさんの巨匠と仕事をし、プライベートでも数々の伝説を残しています。
でも、僕にとってはそんなことは関係なく、
「幼い頃(小学生時代)に見て、今でも鮮明に心に残る日本女優」なのです。
こんなオッサンになっても、あなたの演技はずっと覚えていました!
その一点だけで、あなたは僕にとって素晴らしい女優さんです!
と、
彼女に、このブログを通して伝えたい。

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