天気も良くなく、山に登っても眺望は期待できそうもなかったし・・・
で~も~、昨日、中途半端に里山歩きをしたのでなんか物足りなくて近場の山に行こう!と。
9時過ぎに家を出発。
目的地は大鹿村の地蔵峠です。
今日登った鬼面山について簡単にご説明します。
東に南アルプス、西に中央アルプスを配し、北は諏訪湖の南に位置する辰野町から南は愛知、静岡の県境天竜村まで、天竜川に沿って南北約80km、幅約4kmから10kmに渡って伊那谷があります。
この伊那谷に、天竜川と南アルプスの間を平行するように、「伊那山地」が走っています。私たち地元ではこの山地を「伊那山脈」と呼んでいます。
伊那山脈は、伊那市を東西に流れる三峯川(みぶがわ)を北端にして南に約50km程続き、2,000mを越える山はありませんが、中級の山脈としてはかなりの規模を誇るものです。
この山脈のやや北側には伊那富士と呼ばれる「戸倉山」があり、南側には伊那山脈の最高峰「鬼面山」があります。また、この山脈の東側に沿って日本最大の断層「中央構造線」が走っています。
この様に、ここ伊那谷はかなり変化に富んだ地形を構成しているのです。
伊那山脈にある、「戸倉山」は比較的よく知られている山ですが、同じく一等三角点を持つ伊那山脈最高峰の「鬼面山」についてはあまり知られていないようですね。私の友人何人かに尋ねてみても、揃って”知らない!”といいます。大鹿村に住む知人だけは当然のごとく知っていましたが。。。両アルプスに囲まれたこの地では、高峰、名山はそれこそ山ほどありますから、わずか1889mの里山は、登山をする山とは思われていないのかもしれません。
鬼面山は、伊那谷南部、大鹿村、上村、豊丘村、喬木村の4村の分岐点にあります。地理的にも大変へんぴな場所にあります。また、この山の登山口は、国道152号線の大鹿村、上村の境にある「地蔵峠」からと、豊丘村の虻川林道を終点まで辿りここから登るものと二つありますが、虻川林道はかなりの悪路で、四駆でないと入れない林道です。また、豊丘からのルートはかなりハードなコースで、直登の連続するコースです。従って、地蔵峠側から登るのが一般的なようです。
【中央構造線について】
断層の大規模なものを一般的に「構造線」と呼びます。中央構造線は、ドイツのE・ナウマンにより命名された世界第一級の大断層です。中央構造線は九州の八代から、徳島、伊勢を経て諏訪の周りを通り、群馬県の下仁田、埼玉県の寄居付近でも確認された、連続して陸地を1,000km以上追跡できる大断層です。
中央構造線はフォッサ・マグナ、糸魚川-静岡構造線とは全く別のものです。ナウマンは、本州中部の新潟県から静岡県を結ぶ大きな陥没地帯を見つけ、フォッサ・マグナと名付けました。フォッサ・マグナは、本州をど真ん中で真っ二つに切り離しています。糸魚川-静岡構造線はフォッサ・マグナの西側の断層になります。糸魚川-静岡構造線は中央構造線よりずっと後にできた断層で、中央構造線を横切っています。
「中央構造線」は日本列島ができる時代に形成された断層です。日本列島周辺では、太平洋プレートが、太平洋側の海溝でユーラシアプレートの下に沈み込んでいます。太平洋のプレートがユーラシアプレートの下に潜り込むときに、太平洋の方からずれてきた岩石を「そぎ削る」ようにおいていったものを「付加体」と呼びます。この付加体がアジア大陸の縁に沿って大きく横ずれしたものが中央構造線です。
(長野県長谷村、中央構造線公園案内板より)
さて、10時15分過ぎに地蔵峠に到着。
ここから登り始めます。

登り始めてすぐにお地蔵さんに出会います。
ここで山登りの無事をお願いして出発です。


この山は登りはじめからず~っと尾根道を歩いていくという、とても珍しいコースです。
そうです、ほとんど最初から最後まで登りが延々と続く、そんな感じです。

登ります。。。

ひたすら、登ります。。。

ロープの張られたやせ尾根。でもまったく心配のない道です。

まだ倒れて間がないと思われる松の倒木が登山道をふさいでいました・・・

ようやく鬼面山が見えてきます。でも、まだ遠い・・・
この後、尾根道は右に大きく迂回しながら鬼面山山頂に延びて行きます。

だんだんとザレた道になってきます。
傾斜もそこそこあるので小石が滑って歩きにくいです・・・

歩きにくい・・・

このコースで唯一、危険かなぁ?と思われる箇所。ザレた岩ごろの道は登りはさほどではないけど下りは注意して下りないと危ないかも・・・

下を覗き込むとこんな感じです。

ここを登り切れば最初のピークです。

貴の峰(1585m)に到着。ここまで約30分掛かりました。

この後、この山の最低鞍部に下りていきます。

最低鞍部です。ここは伊那谷には珍しいブナの原生林が立ち並びます。もう少しすれば新芽が吹き出し、綺麗な緑色の山になるんでしょうね。



目指す鬼面山はまだ先です・・・

この後、いくつかのアップダウンを繰り返しながら山頂へ進みます。

唐松とダケカンバのいい感じの林

いい感じの林なのに、なかなかきついじゃないの!

300m進むのに15分も掛かった・・・

だんだん登山道は暗く湿っぽいところになってきます。

苔むした倒木がいい感じです。



後わずかです!

最後の直登を頑張って登って・・・


はい!鬼面山、登頂! 膝の状態を考え、ゆっくり登ってきたので、およそ1時間30分で到着です。


さすがに1等三角点はデカイ!

山頂に立つ展望やぐらです。木のやぐら。ちょっと怖いです・・・

でも、眺めは抜群!ただ、残念ながら雲が多く、南アルプスも中央アルプスも雲の中。それでもこの伊那谷の眺めは素晴らしい!



このどこまでも続く山並みは見ていて飽きないです。


南アルプスも雲の中でしたが、遠くにしらびそ高原にあるホテル“ハイランドしらびそ”の赤い屋根がはっきりと見えました。


残念ながらアルプスは雲の中でしたが、久しぶりの山歩きはやっぱり楽しかったです。
膝の状態は・・・今一ですが・・・
本当は、今日、南アルプス最南部に位置する光岳(てかりだけ)に登るつもりだったんだけどね、夕べピッケルとアイゼンを磨いているところを女房に見つかりまして・・・
「お父さん! どこに行くつもり? 右膝がまた腫れとるんずら? 雪のあるような山に行くのはやめてよ!遭難しても捜索願なんか出さんでな!!!」
と言われたので渋々、あきらめました。
でも、この山もなかなかどうして距離の割りに登りがいがあってよかったですよ。
それに、光岳に登るには膝の調子も今一だったし、もし行ってたら途中で引き返すことになったかもしれないしね。
この、鬼面山、気に入りました! また快晴の時に是非登ってみたいお山になりました。